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”旬”って言ってしまうと季節モノのようなんですが、昨今ヨーロッパで著しくなっているロードレースジャンルを中心にした競技ビジネスの衰退と同時にグランフォンドに代表されるサイクリング(レース?)イベントの発展は、レース用ではないロードバイクの発展を促進させています。
それがエンデュランスロードであったり、ディスクブレーキ装備車であったり。そうなると、競技ベースで考えられてきたギア比も見直されて当然でありますね。
これからは11-28にミドルゲージ(GS)をを合わせたパターンが使いやすくてベターです。特にはロングライドでは。トップギアが11Tならばフロントがコンパクトでも大丈夫ですね。
この方はブルベをもっと走っていきたいと2014年の目的を設定されていますので、完走タイムの安定化を狙ってコンポーネントはカンパから安定のシマノへと提案しました。そして旬なギア比も採用へ。
登り以外はアウターで走れるスピード域が拡がりますし、インナーギアでカバーできる範囲も当然ながら拡大。カセットスプロケットは”クロス”に目がいきがちですけど、ケイデンスをバリバリ上げて走るような走り方以外ではワイドの方がメリット大ですよね。
以前書きましたけど。私が去年のアタック299を走った時、一緒に走った人に課したテーマは心拍を120〜140に抑える事。ケイデンスを上げてしまうと、相当に心肺機能を訓練した人でないと出来ないと思います。私はじんわりと踏む(回す?)ようにしないと実現できません。なんで心拍を下げたいかというと、消費カロリーを抑えたいからです。目標にしているのは”今可能な限り最短の時間で安全にゴールする事”でした。
休憩時間を短く、平均スピードは上げていく必要があります。人間が蓄積できるグリコーゲンには限界がありますから、消費量を抑えないと摂取する量に対してどんどんとマイナス分が増えて、脚も体も頭も動かない状態になります。これの計算方法についてはお店で説明しているんですが、「そんなに食べないとダメなの!?」と驚かれます。
軽いギア(11-28)にすると”クルクル回す”と思われがちなのですが、私の考えは違います。軽い付加x高回転ならば長時間走れるというのは理にかなっていません。必要以上にケイデンスを上げた状態を長時間維持する事は大変難しく、年齢が上がる毎に大変さが増していきます。脚への付加を高められないのは普段から負荷をかけていないからか、効率が悪いからでしょう。低出力x高回転というのはその人の最大出力に対する相対値であって、なおかつ”勝負どころ”に限定しての話のはずです。
個人TT、シクロクロスの競技時間は約1時間。MTBのクロスカントリーも1時間半。ロードレースでの勝負どころ、つまり最後の登りもほとんどは1時間以内。富士ヒルクライムを60分で登る人と120分の人が全く違うスポーツをしているのと同じですね。ここでのセオリーを私たちが走る普段のパターンであるロング系に採用してしまうと、エライ事になります。ロードレースを観て学ぶなら、勝負どころまでに温存している選手の走り方を学ぶべきだと思います。バイク選びも同じですね。勝負どころを重視して開発されたものよりも、長時間走るためにポイントを絞って開発されたものの方がよいと思います。もちろん、どんなバイクでもペダルさえ止めなければ走り続ける事が出来るのが自転車ではありますけどね。
長距離では大きな排気量のエンジンを低回転で回すのが理想のはずですよね。高速道路を走って楽なのは?というのと同じですね。
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わかりやすい説明。
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