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「プレスキャンプって何をするのか?」と多くの人が疑問に感じていると思いますので、なぜわざわざ25時間もかけてスペインまで我々が行くのか?というところに回帰したいと思います。
「おいしいもの食べて、良い環境で試乗して、そりゃ楽しかろう」とそんなとらえ方をされている方もいらっしゃると思いますので、改めてお伝えしたいと思いました。
そもそも”プレス”というくらいなので、プレスを呼び集めて、製品計画やレース活動計画についての報告を行うということが主たる内容になっています。それゆえ、我々ディーラー(お店)は呼ばれていないとも言える立場です。実は各国の中でランキング上位のディストリビュータの中でもディーラーを呼んでいるのはごくわずかなのですよ。
ミヤタサイクルさんの主旨としては、お客さんと直接接するディーラーに”現場”をリアルに感じてもらうことに意味があるので、「是非来て欲しい」と初回に伺った時から熱意を込めたお話を頂いています。この手の話には多くのディーラーさんは「でも、時間が…休まないといけないし…」と近場のアジアへでもお断りされる場合が多いのですが、私としては「そんな貴重なチャンスを逃してなるものか!」と是非ともお願いしたいと申し出ました。それ以来、今回で3度目になります。
「儲かってるから色々やれていいな」と思われがちですが、まだまだ全然です。ホントに。余裕が無いからこそ、単なる安物ブランドとしてや他のブランドと同じようなものとして売っていてはダメだと考えるからこそ、我々ディーラーをプレスキャンプへと連れて行ってくれるので、その場にいられることの意味というのはとんでもなく大きいものなのです。
とにかく、「行って良かった。実際に目にしなければ、体験しなければわからないことばかりだった。」と毎度思いますし、「是非次回も行きたい。」とまた今回も思わされました。
それは”有名選手と走れちゃったぜ”とか、”お天気が良くてサイクリングが気持ちよかったよ”とか、そんな軽いことではないんです。それはプライベートでも味わうチャンスはいくらでもあるはずです。お金をかければ良いだけ、ですから。
プレスキャンプのすごいところ、つまりメリダしかやっていないイベントのすごいところは、「選手一人一人がプロフェッショナルアスリートとして我々を迎えてくれるところ。なぜなら、”メリダを愛して欲しい、だから私たちはレースが出来るんだ”と真に伝えてくれること」なのです。これを目の前で体感できるチャンスは、日本で取り扱われているどのインポートブランドでも行われていないこと。これがメリダプレスキャンプに行く意味なんです。そのなかでもホセ・ヘルミダの存在はとても大きい。
私たちメリダディーラーは”メリダファミリー”という言葉の意味をプレスキャンプで実体験し、空気を感じ、一人一人のメリダライダーが選手とつながっているんだと言うことを感じてくるのです。
日本にいるだけでは気がつかないことは多く、「メリダを扱って良かったなぁ、もっとつながる人を増やしたいなぁ」と心に染みる想いで日本に帰ってきます。
ミヤタサイクルさんの熱意はなかなかエンドユーザーまで伝わらないことが多いですし、バイクの仕様・値段・納期などについて「もっとがんばって欲しい」と言われることが多いと思います。
もちろん、過不足はわかります。私もいろいろな要望を日々出しています。でも、それはこれまで書いたような熱意によって実現されることを希望するからであって、単なる愚痴ではないことが大きな違いです。愚痴は諦めとほぼ同意ですから。
メリダプレスキャンプへ行った我々は大きな役割を預かっています。それはただ単にメリダのバイクを販売するだけでは無く、カタログにも書いていないし日本にいる多くの自転車関係者も知らないメリダの姿を伝えるという仕事です。
もし、メリダに興味のある方はプレスキャンプに行ったことのあるディーラーさんを訪れてみてください。どのフレームにどのパーツが載って幾らになるといったつまらないデータではなく、もっとメリダが好きになれるように力になってくれると思います。メリダに乗って良かったと思わせてくれます。
もちろん、当店でも私が時間をかけてメリダという世界屈指の大きさを誇るブランドがどのような世界観を持っているのか?についてお話しします。
ご来店をお待ちしております。
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