8耐燃えますね

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”8耐”というと自転車ではなく、モーターサイクルの8耐が大元で、鈴鹿サーキットで行われてきた鈴鹿8時間耐久ロードレースのこと。

子供の頃には私も親に連れられて、夏休みの大イベントとして観戦に行っていました。80年代から90年代にはWGPやスーパーバイク選手権で活躍するライダーをメーカーワークスチームとしてガンガン送り込んできて、異種格闘技的な世界一決定戦として盛り上がりました。

二人一組で走る(2009年以降は3人)ということで、誰と誰がコンビを組むのかも話題の一つでした。まあとにかくお膝元というだけあってホンダが強くてですね、しかも壊れないし転けないしで、一方で日本人ペアで上位や優勝を狙ってくるカワサキのセミワークスであるチームグリーンやモリワキ、ヨシムラ、TSRなどのプライベーター(完全なプライベーターは別に居るが)勢がどこまで迫るのか!というのが話題でしたねー。

自転車でいえば、プロ選手にサラリーマンレーサーが戦いを挑むのに似ている感じです。

でも、プライベーターのマシンは壊れるし、ライダーはミスって転けるしで、波瀾万丈。自転車で鈴鹿を走ったことのある方も多いと思いますが、前半部分で転けたりするともう大変。「ピットにたどり着けば、メカがなんとかしてくれるはず…」と、150キロ以上あるバイクを1コーナーから5キロ以上も真夏の炎天下をツナギとヘルメットをフル装備で脱水寸前になりながらピットまで押し続ける姿があり、その上で完走にたどり着けばもう涙せずには居られないのです。皮ツナギは合成皮革製ワンピースライディングスーツで相当暑く、以前はメッシュにもなっていなかったのでもう地獄。観客も氷と水とで冷やしながらの耐久戦。キンキンに凍らせた麦茶を販売すればバカ売れしたりするんですからね。

そして今年はカワサキがチームグリーンとして久々の参戦だったり、あのケヴィン・シュワンツがパートナーに青木宣篤と辻本聡というレジェンドチームとして参戦したりするんですよ!

鈴鹿8時間耐久ロードレース「LEGEND TEAM 誕生!」(ヨシムラジャパン)

ちょっと鳥肌たちますよね。

近年の8耐ではMotoGPとのスケジュールが重なるなどして、リスクを回避するワークス勢が撤退し、国内の有力チームやメーカー直系販売店による戦いになっていたところへエンターテインメントをプラスするのは面白いと思います。

上位を狙うのはもちろんなんですが、レジェンドライダー同士が組んで参加してくると観る方としては大変面白いです。

自転車でもたまにありますけど、こっそり出るっていう場合が多いので、メーカーさんなどからバックアップがあってのレジェンド復活っていうのも観てみたいなと思いました。人材居るんですから、ちゃんと広告として使っていただきたい。

真夏の耐久レースというと実はこの8耐が自転車の耐久にも影響を与えているんですよ。

で、なぜか(理由はあるんでしょうが…)、みんなであの自転車のアンカーTシャツきてる写真。タイヤはブリヂストンですから、その関係でしょうけど、珍しい光景に「おおっ!」となってしまいました。未だ真相は解明されず…です。

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