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ロードレースの中でいろいろな意味で最も大きなイベントであり、いろいろなものが動き出すきっかけになるツール・ド・フランスが今日第1ステージを迎えます。
各チームによる出場選手発表は以前より遙かにドラマチックになり、重みを持ち、プレゼンテーションもより豪華になっています。
ツール・ド・フランスのブランドは確固たるものに見えるでしょうが、その成り立ちには日本で報じられていないいくつかの問題点を抱えています。
さて、以下のリンクは「ル・モンド・ディプロマティーク」というフランスの月刊誌が2009年に載せた記事です。同紙はどちらかと言えば新自由主義的なグローバリゼーションに大して批判的で左翼的な立場ですから、社会的連帯を基盤とする経済に寄った立場から書かれていますが、それを踏まえた上でもこのような一面を”ツール”は持っているということを知っておいても良いと思いますので、是非ご一読願えれば幸いです。
ツール・ド・フランスというビッグビジネス
ダヴィッド・ガルシア(David Garcia)フリージャーナリスト
訳:エマニュエル・ボナヴィタ
ですが、選手一人一人が勝利を目指す姿は見るものの心を打ちますし、感動を生むものです。
ツール・ド・フランスの明るい面も暗い面も知り、考え、消化しつつ、このビッグイベントを見届けようと思います。
こういう内容を知らせると、批判的だとばかり思われてしまいそうですが、決してそうではありません。ドーピングなどの暗い話題から目を背け続けることは、ツールを良い方向へ導き、利用するために良いとは思えないということです。
国内外でがんばっている選手が割を食わないように、しっかりと評価されるように、負っているリスクに対して将来を不安ばかりにせぬように、また新たな犠牲者を出さぬように、プロスポーツとして確固たる地位を築くことができるようにと願うがゆえです。私はツールを応援していますし、サイクルロードレースを愛していますよ。
機材にばかり目を寄せがちですが、サイクルスポーツの本当の戦いは人間同士の戦いなのですから。
さぁ、スタートが楽しみです。
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