この記事は約 4 分くらいで読めます
今回は
REACTO 5000
です。
昨年デビューしたREACTOは恐らく今季のメリダロードレーサーで最も注目されるバイクになるでしょう。
エアロロードという言葉が聞かれるようになって2年ほど経ちますが、どのメーカーでも「やはり硬いし、TTバイクみたいだ」という声が多く、その結果から「平地専用だよね」という認識で伝わってしまった印象があります。
ですから、某大手メーカーさんでもやはり売れるのはオールラウンドなモデルだと聞きます。
しかし、フレーム形状がエアロ形状になったことで速くなるという迷信?を広めてしまったのが間違いで、そもそもロードレーサーはロードレーサーですから、長距離・長時間走るものだと思います。上りも下りもあります。そうなると、40キロ以上で大きく差が出る空力特性というのは、その速度が出ない状態になれば意味が少なくなります。それよりも、最後まで踏めるバイクが必要になるでしょうから、オールラウンドモデルに回帰してしまうのも当然の結果でしょう。売る側がいくらエアロを売りたいと思っても、乗り手は乗ってみて分かってしまったということです。
さて、メリダのREACTOもご多分に漏れずでして、エアロロードというジャンルに売り出していますし、開発責任者であるヨーガン氏のプレゼンテーションでも、空力的抵抗の削減がタイム短縮に結びつき、ライバルよりも一歩前へ出られるバイクなんだと熱弁をふるっておられたのですが、私は熱く耳を傾けながらも「どうなんだろうな?」と疑念を隠せませんでした。
しかし、試乗して「!!!」
私は「これは空力じゃない!」となったわけです。このバイクの結論的には、エアロ形状の流れとトレンドを踏襲しつつ、そっちでも数値の上で世界最速をめざしつつも、そもそもの踏み味はメリダが持つ良さを消さずに両立させたスーパーなロードレーサーでした。
乗った方は分かると思うんです、このバイクの速さを。
「レースには興味出ませんから」という方でも、レースバイクには興味がある方はいらっしゃると思います。車でもどうせレースカーを買うなら、”それなりの感じ”が味わえる車体の魅力というのは男のロマンだと思うんですよ!
そう、これは男のバイク!
※っていうと女性から総スカン食いそうですけど
「乗りにくいのでは?」と思われそうですが、フレームが平たいのである程度横風に対するクセはあります。それがハンドリングにも影響はします。しかし、慣れない範囲ではありませんし、酷くて気になり続けるというものでもないでしょう。
さらに、エアロロードでよく言われることは、「上りでも結構行けますよ」ってやつですが、ほとんどの場合は「いやいや、嘘だろw ペダリング重いよw」って乗ってからなりました。でも、リアクトは本当に普通に登っちゃうんです。って書いても”嘘”だと思われるでしょうね…、う〜ん。
これにはランプレメリダ、宇都宮ブリッツェンの選手からの評価も非常に高く、先日のブエルタでも超級山岳での逃げ勝ちを決めた時乗っていたのはこのREACTO。私の知人のレーサーも、あざみラインを試乗車で自己ベスト!という結果。
私自身も、マヨルカ島をREACTOで2日間に渡って走ったのですが、”速さ”というキーワードではSCULTURA以上なのは確実です…。ご想像頂ける方もいらっしゃると思いますが、スペインのガレガレで茶色い山はけっこうな急勾配でして、あの感じでも登っていきます。スイスイではないです、というのはしっかり長めに体重を加えやすいリアクトだからです。ダンシングを使ってバイクを振るような感じはSCULTURAの守備範囲、REACTOはシッティングでジワッとギアをかけるタイプ。
そもそも、上りのような高負荷の状況で進めないバイクっていうのは平坦でも進まないと思います。高負荷の状況で、いつもより低いケイデンスでもギアが掛かるというのが、向かい風やスプリントで必要なペダリング特性であり、REACTOはそのような状況にぴったり合います。
REACTOに合わないには体重が軽い、あるいはケイデンスに頼ったようなペダリングをする方、それからダンシングでバイクを振って進ませたい方です。こんな方にはSCULTURAがオススメです。
ズバッとロードレーサーしたい方はリアクト!
2014年モデルからその思いはあったのですが、2015年になりモデル数拡大を受けて、ようやく一般ライダーが買っても良いタイミングになったと思っています。
このバイクが空力で速いんだと信じるのも良いですが、真相はそこには無いバイクだと思います。もし空力によるなら、上りで進むバイクにはならないはずですからね。
もちろん、エアロの効果はあると思います。しかし、それだけではないというのがこのREACTOの皮をむいた中身だろうということです。
崩してしまうと、「エアロロードで格好つけて走れる、普通のロードレーサー」とも言えるので、「エアロ系が欲しいけど踏めないかもなぁ」という方でも乗れますよ、コレ。
その中でも30万円以下で立派な装備がついたこの
メリダ REACTO 5000
299000円(税込)
がオススメです。
売れ筋ですので、納期がすっと出る時期に早めにどうぞ。
下位には105を装備した4000もラインアップしています。リアクトをレーサーとして乗るイメージなら、あるいは実用上からご判断頂きまして、アルテグラの優位性はぬぐえませんが、比較して頂ければ良いかと思います。
店頭でのご相談もお待ちしております。
Akihiko Ogura liked this on Facebook.
Koji Tamura liked this on Facebook.
Haruyuki Bon Hayano liked this on Facebook.
Tak Yoda liked this on Facebook.
Hiroyuki Habu liked this on Facebook.
Keisuke Nakajo liked this on Facebook.
Sunny Yang liked this on Facebook.
Ono Masahiko liked this on Facebook.
Tadashi Hirose liked this on Facebook.
南邦裕 liked this on Facebook.
Takeshi Hisayuki liked this on Facebook.