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都自然公園MTB利用ルール問題で熱くなっており、新型XTRの話題がまだ出てきませんが(出てきてますか?)、シマノ開催のディーラー向けセミナーで告げられた衝撃の事実に私が驚きましたよ。
いやはやこれは、確かにMTBにおける革命ではあるのだが、果たして自由さを振る舞うことが出来るMTBでのこの”制限(親切?)”は現状のライダーに受け入れられるのか、そうではないのか。
前回の?ロードでの電子式騒動(必要か?不要か?という内容)よりも、もっと深いレベルでの話になりそう。
内容はこんな感じである。
緩い下り基調のトレイルを走っていると想像してほしい。徐々に傾斜は緩くなり平坦に、その後上り返しを向かえる。その傾斜は急で、ロー側への素早い変速が求められる状況だ。ライダーによって操作は異なると思うが、こんなパターンもあるだろう。①左側の解除レバーを押し込みFのワイヤをリリース、チェーンはミドルからインナーへと落ちる。②その後、右レバーの解除レバーを操作し、Rのスプロケット上でチェーンを外側(重たい方へ)へ動かす。
だが、新しい電子式XTRではこの操作は許されない…
①の操作によってチェーンテンションは著しく低下してしまうので、ある面シフトミスであるとも言える。それゆえ、XTRはその操作をさせない!左の解除レバーを動かしてもFディレイラーは動かず、Rディレイラーが動作する。そして、ある程度のチェーンテンションが保たれる状況になってから、Fディレイラーがチェーンをインナー側へ落とすということだ。
全く、衝撃という意外にない。
これならば、右側レバーだけのシンクロモードを基本としているとはっきり言った方が良いのではないか?と思った。シンクロモードとは、いわゆるオートマチックF変速状態であって、右レバーのみでフロントが3枚であろうと2枚であろうと自動的に最も効率の良いギアへとチェーンを動かしてくれる新型XTR最大のトピック。
トレイルを自転車で走っているのは確かなのだけど、人間と山(自然)との間をつなぐ役割が自転車(MTB)であるならば、そこはライダーの意を汲むべきではないか?と私は思う。効率云々などその自由さにおいては関係ない。
電子式XTRは当然ながらレースの為の機材に間違いないのだから、これで正解なのかも知れないけれど、右側のみのシンクロモードではない時(マニュアルモードの時)には、元の自由なMTBで合っても良かったのではないかと思った。
今のところ、私は機械式を好むと思われるが、電子式を使ってみて考えたい。これはロードの時と同じであるのだけど、ロード以上にアナログなMTBに乗る側の気持ちに電子式はフィットするのだろうか?という疑問は大きい。
ファームウェアによってこの機能をカットすることが出来る様になると思われるが、シマノが考える余計なお世話もちょっと行き過ぎだろうと思う。エンジニアとしてはソフトで何でも出来るようになったのでそれをやってみたのだろうけれど、スカンクの連中がなんと言ったのか聞いてみたいところだ。
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