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フレーム重量にはフォーク重量が含まれていません。メーカーによってはフォークやヘッドセットも含めたフレームセットとしての重量を記載している場合もありますが、非常に稀です。だから、700グラムだ800グラムだというのはフォーク無しの重量。
ではフォーク重量はどのくらいか?
一時期は多かった300グラム台のカーボンフォークも少なくなり、現在では300グラム後半〜400グラム台中盤までが多いのではないでしょうか。300グラム中盤までは大抵使い物にならないことが多いですから、かなり減りましたねぇ。
メイントライアングルでは、圧入式BBを採用したり、積層を減らしたりする事で重量を減らすことができても、フォークで同じことをするのは難しいです。安全性でも大事な箇所ですので、他のパイプが損傷をすることとフォークが損傷することでは、乗り手へのダメージは段違い。フォークへの安全性や品質は絶対に譲れません。それゆえ、リコールの多くはフォークに関することでしょう。
さて、グラファイトデザインのウロッカ、フォーク重量は驚きの560グラム。
これ、アルミコラムじゃありません。カーボンコラムです。エンドはアルミですが、そうであっても560グラムっていうのはすごいですね。
軽いのではなく、重たいのを喜ぶのはなぜ?と思われる方もいらっしゃいますか?軽い重量を得れば、その分失うものもあるのですよ。それと最近のフレームではフォークが軽いものが多いので、より剛性があるとどういう感覚であるか分からないだろうと思います。
フォークが剛性に満ちていると、バイクはよく走ります。特に不整地では。
560グラムがどの程度かわかる方は通ですな。カーボンコラムのマウンテンバイク用フォークとほぼ同じくらいでしょうね。
カーボンで100グラム積み上げるのにドンだけの量かわかります?かなりの量です。フォーク重量が数十グラム違うだけで剛性感は桁違い。ウロッカのフォークは一般的な軽量ロードフォーク+200グラム、一般的なクロスフォーク+100グラムです。カーボン製シートピラーやハンドルバーの重量を想像して貰えれば、必要なカーボンの量がどのくらい違うか想像し易くなりますか?あるいは、その重量差で実現できる剛性もです。
ウロッカのフォーク、横から見ると普通っぽいんですが、縦方向から見ると下に向かうほど真円に近くなる断面でめちゃくちゃ太い!
どれだけ積層厚いんだ…
だからこそ、衝撃をいなしつつ、吸収しつつ、強さを感じる素晴らしい乗り味が生み出されるんですね。
フレームは構造物として剛性を発揮できますが、フォークは重量がイコール剛性に直結しやすいパーツです。
ここに命を吹き込めないと、フレーム全体が死にます。
それをグラファイトデザインさんはよく分かってらっしゃる、その証でしょう。
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