数日間、これに乗って待とう

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グラファイトデザイン WROCCA

グラファイトデザインのフレームの中で、”らしさ”が詰まったバイク、WROCCA。でも、乗っている人が少ない、売れている台数が少ない、そんなバイクだから情報がほとんどない。

世の中に多く出ているものや行列が出来ているものが自分の舌に合うわけではなく、美味しいことを保証するわけではありません。

味わったことがない味、でも食べてみると美味しい。WROCCAは発見したことがない新しい美味しさを味わえますが、実はずっと昔からある味だったりします。ただ、その味は以前の物とは全く別の次元に洗練されているでしょう。

WROCCAはシクロクロスバイク。でも、世間一般に多く流通しているシクロクロスバイクとは違う印象でしょう。どっちが正しいのかと言えば、私はこちらだと思います。いろいろな言い方が出来ますが、その中の一つとして他はロード的な印象がします。”踏めば進む”のは当たり前で、”疲れていても踏ませてくれる”フレームが良いフレーム。

スチールが良いという話もありますが、WROCCAの場合にはその線上にありながら金属材料が実現不可能なバランスと汎用性を獲得しています。ファッションとしてスチールを選択したフレームでは、ハッキリ言ってこれに太刀打ちできないでしょう。

常軌を逸した肉厚を持たせたカーボンパイプがすばらしい乗り味を演出しています。フォークは560グラムもあります。軽さは全てに勝りますか?答えはNOです。

今だからこその原点回帰、そしてこれは正常進化。

今週はこのバイクを、来週以降であれば私のバイクで常時試乗できます。

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