Campyのハブベアリングの”ダウングレード”サービス

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CULTにするサービスは大抵のお店でやっていますが、当店では”ダウングレードサービス”を行います。

対象にしたのは「USBベアリングを使用している方の中で、メンテナンスサイクルを短く確保できない方」です。

USBベアリングはアルミリムの最上位機種などに使われております。ユニバーサル・シリアル・ハブではなく、ウルトラ・スムース・ベアリングでUSBです。対してCULTはセラミック・アルティメット・レベル・テクノロジー。

違いはご存じの通りでして、USBに関してはボールだけセラミックになっていて、ボールが回るカップ部分はノーマルと全く同じです。

セラミックと金属の硬さの差は明らかですから、金属側(カップ)がジャンジャン削れていきます。そうならない様にグリスを使用するのですが、ステンレス同士のノーマル状態よりも頻繁にメンテナンスをする必要が出てきます。セラミックボールを使用したボトムブラケットなどもメンテナンスサイクルは非常に短く設定されていますが、同様の理由です。

私はステンレス同士のノーマルでも年に1〜2度は開けてチェックし、汚れている場合にはクリーニング後にきれいなグリスを塗布する必要があると思います。もちろん、使用環境によって異なりますが、最低限このくらいという感じです。

USBに関しては多い方は月に1度、少なくとも3ヶ月に一度くらいのペースでメンテナンスすべきだと思います。ノーマルより削れが加速し、ガタが出て、さらに削れが不均等になってしまい、玉押し調整してもスムーズに回らなくなります。

ゆえ、ボールをUSBからノーマルのステンレスへ入れ替えるサービスを提供しております。ブルベやロングライド、あるいはレースでもにはこちらの方が良い場合があります。メンテナンスをし続けることが出来れば、USBで良いのでしょうが、走行量と使用環境が過酷になる場合はノーマルをオススメいたします。メンテナンスを短いサイクルで続けるということが出来ない場合です。

なお、カンパニョーロが推奨するハブベアリングに関するメンテナンスサイクルは約5000キロです。ゆえ、USBはその半分程度でしょう。

ブルベをされているお客さんがシャマルウルトラ購入して頂いたのと同時に、こちらからダウングレードを推奨しました。

こののケースを挙げますと、オーバーホール後一年間ノーメンテでも何とか生き延びています。走行量は約1万キロちょっとでしたので、メンテナンスサイクルの2倍に相当する期間が経過しているため、削れの量は多くなりますが2〜3年は保ちそうです。1年間の走行量を考慮しますと、2〜3年でスポークの張り替えが必要になるでしょうから、そこまでは使えそうですので、そのタイミングでカップを交換した方が良さそうです。この方、USBのままであればどうなっていたのでしょう…。

「Campyのハブベアリングの”ダウングレード”サービス」
作業時間:60分
パーツ代金:4862円
作業工賃:6480円(税込)

※ホイール・ハブの汚れが一定以上の場合には別途清掃料金(片輪:3240円〜)を請求させて頂きます。また、作業時間もそれに伴います。故障を伴う場合には修理完了後の作業となります。

USBベアリング標準装備ホイールをお買い上げの方には、無料にてご提供いたします。