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バイクインプレッション2015
「MERIDA REACTO 400」 スムーズな加速と扱いやすさが魅力のアルミ製エアロロード
http://cyclist.sanspo.com/176222
ここ一ヶ月ほどで色々なメリダのロードレーサーに乗せていただいてます。
面白いことにライドよりリアクトの方が私にとってはロングライド向きだと感じます。ライド7000で200キロのブルベを走りました後、リアクトで山を80キロ。これが全然違います。後者の方が疲れません、なぜでしょう?
こぎ方の問題なのでしょうが、ライドだとペダルがあっという間に軽々と下死点まで到達してしまうんで、ケイデンスが上がっちゃって回し疲れしちゃうんですね。リアクトはひと踏みをジワッとしっかり踏めるのですよ。これ、トップスピードをどの辺にするかとか、どの辺で巡行するかってのも関わるんでしょうね。32~35キロくらいになるとケイデンスがついていかなくなって失速する印象です。どの速度でって言うのは、個人のパワーとペダリング効率にも関わるんでしょうね。私程度だとこんな感じです。
リアクトはスピードがとても伸びます、落ちにくし、ケイデンスで稼がなくて良いので踏み直しも楽だし、大きなギアからでもストップアンドゴー出来ます。
この写真の仕様で9キロですよ。ダブルボトルにして10キロ。最近の8キロで重たいとか言っちゃってる世間からすると、どんだけですか?って話ですよ。でも、問題ないですね。スムーズに加速するし、登りも大変良いです。
軽いフレーム、外周がやたらに軽いホイール、これが運動し続けるのに楽なわけないんですよ。
軽いってことはいい加減に踏んでる人でも、前に進みます、”とりあえず”は。でも、雑に回している事実に変化は無いので、後で回しすぎて疲れちゃうんですよね。ロングライドっていうのは、距離より時間がロング。だから、適当に踏んでるとどうせ後で脚に来るんでしょう?
ペダリングを軽く感じるってことは、どういうことか?メリットばかりじゃないと思います。
「じゃあ、軽い自転車を丁寧に回せば?」と思うじゃないですか?違うんですよね。しっとり感を持ったまま軽くすることって出来ないです。某社のフレームはそんな評判ですけど、私にとっては全然進まないし、加速しないし、不安定なだけの自転車でしたね。
世間ではリアクトは硬いって印象の人もいるみたいですけど、私にとってはスカッと回せちゃうバイクの方が硬く感じますよ。いわゆる重量的に軽いバイクもその系統で、例外はありません。軽いものはスカッとしてて間違いないです。構造的に無理なんですよ。ライドならば、4000以下のグレードの方がややしっとりでよいと思います。
スクルトゥーラはその間だけど、リアクト寄りかな。ブルベでもリアクト使いたいくらいですよ。リアクトは乗った瞬間からヤベーバイクだなぁと思っていたけど、乗れば乗るほど実感しますねぇ。上りはだめでしょ?とか言われるのもあるけど、それも違うんですよね。
上りはケイデンス上げるもんだとか、軽いギアでとか擦り込まれちゃってるから勘違いしちゃうのもあると思います。僕が特殊なんじゃなくて、こういうこぎ方とか考え方もあるんだってことを知ってもらって、最近のバイクの特性を読んだり比較したりしてもらえばなぁと思います。”ヒルクライマー”って言葉に感化されすぎな気がしますよ。
エアロロードはレースのためのとか、レーサーだから乗りこなせるとか、変な刷り込みの効果も大したもんです。実はエアロロードって単なるロードレーサーの正常進化でしかないんですよ!って、去年のマヨルカでリアクトにはじめて乗ったときから、私は言っていますけど、そろそろ気がついて欲しいなぁ…。
空力で速いなんてこと有り得ないですからね。カーボンになってから何度も言ってますけど、外形はあてならないことが多いです。欧州ではレジャーで乗るサイクリストはマウンテンバイク乗りますし、ロードはレーサーなので彼らはみんなこういう形大好きですからね。中身は単なる正常進化で良いというわけです。
ロングライドロングライドって言い始めてからおかしくなってますけど、100キロくらいでロングって言っちゃうのが変だし、ロード乗るなら100くらい乗るのはノーマル。だから、ロングにはふつうのロードが良いってのが私の考えです。だって、ロードレースのレースタイム自体が”ロング”じゃありません?
個人的にはエアロの恩恵なんて多分勘違いで間違いない。それは空力じゃなくて、フレームの作りの問題です。100がロングになっちゃう人に足りないのはスピード。それがないから時間がかかるので、ロングになっちゃう。だから、ケイデンスで稼ぐのではなく、ひと踏みをジワッと回し続けられる機材の方が長い間我慢できるだろうと思います。
いくら軽い棒でも、手で一日中振っていたら疲れるでしょ?
入り口としてはライドみたいな自転車はよいけど、レースじゃないから、快適な方が良いからと、カタログの文句だけに洗脳されず、乗って確かめるのも大事だと思いますよ。
スカスカした踏み味のフレームがブルベの様な長時間ライドにもたらすデメリットとしては、変速回数が相対的に多くなってしまうことだと思います。まぁ、レースでも同じだと思いますけど、唯一ヒルクライムだけが例外なのかな?でも、登って終わりみたいな乗り方することってイベント以外でありませんからね。あまり考えなくて良いでしょうね。
よく、快適性については、凸凹を伝えるか伝えないかで表しますが、それよりも大事なのは踏めるか踏めないかであって、踏めなきゃ前に進まんのです。電動式変速機を用いればかなりの解決になりますので、私の場合にはそれも含めて、電動にするかどうかをお勧めしてます。お金が余ってればみんなつけた方が良いと思いますけどね、洗車の後が楽ですしね。
では、試乗に来る方をお待ちしています。
リアクト400、メチャクチャ良い自転車ですよ、これ。お買い得ってこういうことでしょうね。ロードレーサーらしいロードだし、カーボンのリアクトに味を持ってるんだから大したもんですね。メリダすごいです。
予告いたします。GW前から終わりまでリアクトのカーボンモデル、あるいはライドのカーボンモデルが試乗車として表れます。
これまた、この2台の違いを感じるには絶好のチャンスなのですよね。
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