ヒルクライムと一言で言っても

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※写真と本文とは一切関係がありませ〜ん。むしろ、初ヒルクライムだったOさんの激走とフォームには驚きましたわ

ヒルクライムと一言で言っても、人によって運動が全く違うものになるので機材選びもそれに合わせないとですね。

例えば富士山のスバルライン。50分、1時間10分、1時間40分、2時間以上とかなりタイムに差があります。距離が長くなれば、それだけ運動内容がかなり変わりますね。

長い時間運動する人は、強度が低いのかというと、肉体的には切羽詰まっているのに変わりはなく、心拍数も決して低くはないでしょう。パワー値はもちろん長い人の方が低いのですが、違うのは運動効率だろうとう思います。平坦のフォームをいかにして登りへ変化させるか?とか、色々ですね。一般的にヒルクライムで補給する人はいないと思いますが、2時間超える人は必要かも知れませんね。あるいは、当日の試走?ウォームアップも要らないでしょう、むしろ疲れます。練習量が足りない人に試走は必要ありません。

ペダリングの効率化が足りないがゆえに登りが遅いはずですので、登りでは運動時間が長い人ほど、運動時間が長時間化して際の運動効率はさらに低下すると考えられます。

ゆえ、上記タイムが1時間前後の方まではいわゆるヒルクライム機材でも大丈夫でしょうけれど、それ以上になりますと運動時間が延びた際にも効率を下げない機材の選び方などされると良いのではないかと、店頭でもアドバイスさせて頂いております。

一定以上に機材重量が軽ければ軽いほどタイムが縮まるのはトップクラスに近いところだけ、ということですね。

実際、私がヒルクライムレースに没頭していた頃、ハイペロンTubを投入しましたけど全くタイムは変わらないどころか、むしろユーラスの方が速かったです(涙)

ちなみにライダーウェイトも関係ないとは言いませんが、軽い方が速いかというとそうでもないです。軽くなる過程でペダリングフォームが改善されたり、機材を知ることで効率が良くなったり、そういったことの複合的要因が理由でタイムが短縮されるだろうと思います。ゆえ、単にダイエットするだけで向上するポテンシャルはわずかだろうと思います。そもそも、体重の構成物は筋肉と脂肪ですから、元々筋肉が多い人は体重が減りにくいですし、筋肉の質もそれが少ない人とは根本的に異なるでしょう。自分のタイプを知り、どの辺りを目標に設定するかは大事そうですね。

「軽くて硬いものを回し続けられるだけ鍛えれば良いじゃん!」なのかも知れません。確かに理屈上は正しそうです。しかし、仕事も家も両立させる中でどうにかこうにか、わずかな練習時間を絞り出す私らみたいな一般市民には、それはなかなか酷な仕事だと思います…

私事ですが、20代の頃と比べますとケイデンスは約10〜15rpm落ちています。以前は115rpmくらいで2時間でも3時間でも走ってましたが、今では90rpmを切るくらいがちょうど良い感じです。ゆえ、その回転数で気持ちよく進む機材選びをしています。でも、トップスピードは伸びています。また、その下の速度域での運動継続可能時間も延びていますから、結果的に最大平均パワーは向上しています。ただし、高強度運動継続耐性(時間)は低く(短く)なっているので、もっと効率的にやらないといけません。

たぶん、効率化は進んでいるんですが、フィットネスレベルでカバーできていたことが出来なくなって、それが露呈している状態です。ですから、身体の痛みは減っています。顕著なのは腰痛。これはほぼ無くなりました。

自分で大きく変わったなぁと思うのはフォームです。大事なのは平坦でのフォーム。登りの練習だからといって、登りばかり登っていて強くなるのは若い内だけだと思います(笑)あとは身体が強い人ですね。私みたいな普通の人は平坦でのフォームをしっかり決めて、理解して、その上で登りへと対応させる必要があります。それが回して登るへの道ですよ。

腰を曲げて猫背のようにして、肩を丸めて首をすくめて、壁(坂)を蹴る方向に踏んでいては、機材や自分が軽くなってもあまり変わらないと思います…

コースにも因りますよね。短い距離やピークの標高が低い場合、斜面変化はあまりなく、割と一気に登るイメージですが、スバルラインや八ヶ岳などでは緩い箇所も出てきます。そこでしっかりスピードを上げられるかどうか?は平坦でのフォームに掛かっています。

傾斜が緩い坂なのに失速するパターンの多くは、斜面変化に合わせてフォームを変化させられていないことで間違いありません。体重が重いからじゃないんです。平坦では大丈夫なのにねぇって方は、正にそれ。変えるべきは頭の中のイメージ。

練習は増やすのではなく、濃く、無駄なくやるように私は考えています。大事なのはイメージですね。イメージ出来ないものは出来ませんし、実現不可能なイメージには到達できません。

強く漕ぐイメージではなく、大事に漕ぐイメージ。前に進むイメージ。フォームを変えましょう。脚で漕ぐのではなく、全身でするのが全ての運動やスポーツ。指先にまで神経を注いで、力を入れるのか、抜くのか、どうすれば良いのか考えます。

そして、機材選びもお大事に。
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