買うべき時が来た「パイオニア ペダリングモニター」

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昨日、パイオニアの新型ペダリングモニターが6月に発売されますので、それについて既存販売店てのブラッシュアップセミナーを受けてきました。

この商品についてはもちろん知っていましたし、気にはしていた。しかし、いくつか懸念材料がありましたので、販売に対して積極的ではありませんでした。それはパイオニア製品にだけではなく、パワーメーター全般に対しての熟成度合いと目的に対してのミスマッチについてです。

「パワーメーターは誰向けなのか?」

SRMに始まったこのシステム、かつては選手にドーピングを強要する為のシステムでした。それが、今では一般レベルのレーサーにまで普及し、その流れは私たち一般サイクリストへ。

その中で私は、「どれをつけるべきで、どう活用すべきなのか?」と待っていました。

肝心なことは「オレに必要なのか?」ってことだと思います。

自転車において出力を上げることが速さに結びつきます。これは確かな事実であり、正義です。しかし、どのような効率において出力するか?という事はわかりませんでした。

「出力測定はどれだけ有用なのか?」が問題です。買って取り付けるのは簡単。お金と時間があれば可能です。時間の経過と共に低価格化すると同時に、「オレもオレも」と取り付ける人が増えました。

パイオニアのモニタを使って解析した統計によれば、出力が一般サイクリストレベルである場合、出力値を上げようとするより、効率を上げることをしないと一定以上のパワーを出すことが出来ないことがわかりました。

また、サイクリスト同士ではペダリングについて議論をすることが多々発生しますが、その際に自分のペダリングや他人のペダリングを可視化し、それをベースに議論することが出来れば大変有用でしょう。あるいはクラブチーム単位で導入することで、チーム員同士の個性を可視化することが出来、脚質の裏付けにもなります。もちろん、トレーニング効果は大変上がること間違いありません。

そこでパイオニアの新型は、私自身にも他のサイクリストにも大変有用だろうと思いました。

どれを選ぶか?については「いかに誤差がないか、正確であるか」で議論されることが多いようです。つまり、最終的に出力されるパワーを計測する方が良いという理論です。

それに対してパイオニアは、無効な力や出力ロスを引いた出力を計算によって表示し、それに加えてクランクに伝わる純粋な力の解析という両面からの計測が特徴となります。

ハイアマチュア以上のレーサーであれば、出力値が大事になってきます。それはある一定以上の効率をすでに実現しているがゆえの大パワーだからです。それでは一般サイクリストはどうでしょう?低出力であるゆえんは、低効率であるからです。ですから、初心者は力一杯ペダリングすると膝などの関節を痛めます。他のスポーツでも同様でしょう。

つまり、あなたが一般サイクリストならば、ハブに伝わる出力を計っても無意味とは言いませんが、参考になるかどうか微妙です。あるいは、小さなロスに惑わされることなく、ペダリング効率にこそフォーカスするべきなのです。

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機能としては単にパワーを計測するのではなく、30度ごとにクランクに掛かる力を解析するという唯一のシステムであることは、言葉上ご存じかと思います。

出力だけではなく、ペダリングスキルという概念を数値化し、可視化した世界初のシステム。それが「パイオニア ペダリングモニター」です。

今回の新型になって変更点は
 ① 薄型になってフレームとのクリアランスが拡大
 ② ソフトウェアの更新
 ③ ダンシング分離機能
 ④ 片側モニタの発売開始
 ⑤ 段階的に導入できるシステム構築

クリアランス拡大は、そのままの意味です。フレーム形状に対応しきれなかった従来機種に対して、対応出来るフレームが大きく拡大されました。

新型機種と同時にリリースされるソフトウェアですが、従来機種に対しても今後アップデートされますので、利用可能になります。例えば、動作モードの変更をSGX-CA500から可能になります。

シッティングとダンシングのデータを分離し、シクロスフィアで解析することが出来るようになります。これは画期的です。ガーミンでもダンシング率などは計測可能ですが、パイオニアではベクトル表示することでより細かい解析が可能です。シッティングとダンシングでは、踏み方が変わりますし、ペダリング効率も変わります。それを感覚ではなく、数値化し、可視化することが出来るのは大きな強みになります。

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ステージズのようなシステムです。片側のパワーを2倍にし、両足での出力とします。片側のみであっても、SGX-CA500(パイオニア純正サイコン)を同時に利用することで、片側だけのベクトル表示が可能になります。表示上は片側のベクトルを両足にコピーし表示します。片側のパワーを2倍にする為、左右差について誤差を生じますが、45:55などというように左右差を入力して計算することも可能です。

片側のみでもSTAGES(同業他社製品)より6800で1.6万円、9000では2.6万円も安く、国内サポートが受けられますし、ベクトル表示機構が実現され、左右差も設定できますので、パイオニアを選択しない理由はないでしょう。

出力が体重の3倍程度、あるいは4倍あたりを境にして、両足ともモニタをつけた方がよいということになります。出力が3倍程度までは効率が非常に低い為、左右バランス以前に効率アップが効果を現します。その後、50パーセントを超える程度、あるいは体重の4倍程度を越える出力を生めるようになればもう片方のモニターを追加で購入する必要が出てきますから、段階的にアップグレードできるシステムを構築できる事が、今回の新型の目玉の一つでもあります。

例えば…
今お持ちのGARMINをメーターとして、片側のみをシングルパワーメーターとして導入 → SGX-CA500を導入し、片側のみモニター利用し、ベクトル表示させる → 両側にモニターを装備し、フルシステムを構築完了
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価格は
 SGY-PM910H2 左右セット 139968円(税込)
 SGY-PM910HL 左のみ 80784円(税込)
 SGY-PM910HR 右のみ 80784円(税込)
 SGX-CA500 メーターヘッド部分 32184円(税込)

これを高いか安いかは目的に応じて必要かどうかで変わるでしょう。しかし、実走している機能を冷静に見ていきますと、高くないと言うことに気がつきます。

また、今後もアップデートし続けることで機能は増えていきます。

当店ではデモ車を構築予定です。ローラー台で、実走で、使ってみて感じて下さい。

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