フィッティング以前に

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ペダリングモニターで遊んでいる最中、”いわゆるフィッティング”については何もしていません。つまり、身体が自転車に触れるポイントは変えていません。私が運動を変えているだけです。だから、フォームは少し変わりました。主にイメージが変わりました。

右足に修正について何かのグッズを使う方法も考えました。例えば、シムや角度を付けるグッズ、あるいはインソールなどです。そもそもで言いますと、軸足である左足を中心にして、左側の腰、尻、背中のラインに加重しているというのが原因なのですから、これを修正するには身体を修正しないといけません。それをせずにグッズを使って施しても、土台の傾いた地面にピサの斜塔のような建物を建てるような感覚が私にはします。

左右差については1〜2%ということで私はこの点を放っておくことにしました。

ビギナーの頃には上手ではない右足が負担を受け、膝の痛みを引き起こしました。また左の腰は負担が掛かり、座骨神経痛になったこともあります。しかし、現在ではそれらの痛みはほぼありません。しばらく乗らない時期があれば、負荷を受けて傷むケースもありますが、それは単純に無理をしているからです。痛まなくなったのは、私が自分のペダリングを追求したからです。時間をかけて、頭を使って、体を動かして、自転車もいじったからでしょう。何百時間も掛けて導き出した答えをぱっと手渡されたとしても、それを消化出来ないのは当然でしょう。

私はレーサーではないので、自分の中での気持ちよさが全ての尺度となります。”身体が痛くないし、楽しく走れる”ということが目的です。ですから、この程度の差は放っておきます。

何が言いたいかと申しますと、ある程度自分の感覚を見いだすまではフィッティングは不要であるという風に私は考えています。ただし、当店で施しているような「ロードレーサーに乗る為の基本の基本」は分かっている必要があります。むしろ、これを知らずフィッティングしても”消化できない”状態になるでしょう。フィッティングされた方に少なからずあるケースです。フィッティングがダメなのではなく、受けるタイミングと目的が大事だと思います。

もっと言えば、手を置く位置、お尻を置く位置、肘の角度など末端部分の寸法以前に、身体ををどう動かしてペダリングすべきか?というイメージの方が大事だということです。

あなたの5本ある指のどの指でハンドルやブラケットを握りますか?

まずはそこからです。バッティングフォーム以前に、バットを正しく握れていないケースがありませんか?両足のスタンスをどの程度確保するかより、どう言うイメージでバットを振るかの方が大事ではありませんか?

ラーメンの味はラーメン屋さんに沢山行った人の方が知っているのは間違いないと思いませんか?

この味が美味いんだ!と言われても、食べたことが無い味は消化できず、納得できないと思いませんか?

はい、とにかく走る時間を重ねることが大事です。

沢山の時間を走っている人には勝てない、それが自転車だと言われます。その理由がわかりましたでしょうか?そして、行き詰まったときにはより経験のある人と会話をしましょう。「ここのお店に食べに行ったんだけど、どういう味に感じた?」みたいなことです。一緒に食べに行って、味について会話をすればもっと楽しそうですよね。

土曜日は座学の日、講習サービスの開始をお知らせいたします

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