メリダのTT/TRIバイクはポジションが出ます

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TTバイクはエアロだ何だとやはり言われますが、TTはとにかくフォーム。どこのメーカーのフレームに乗ると速いとかいう選択より、「ポジション・フォームを確保できること」が何より最速TTタイムを出す秘訣であることは言うまでもありません。(その意味では、どれに乗るか?によって、フォームが作れるかどうか?が決まりますが)

昨年デビューしたメリダのWARP TT/TRI。

これがなぜもっと注目されないのかと常々思っております。

最近のTTフレームはシートピラーが垂直に近い角度で立っているものが出てきて、なんだか難解になってきましたね。
※あの手の形状はリーチが長くなるので、長身専用だと理解しています

ロードレーサーのフレームではトップチューブ長なんかで比較しますけど、サーベロのPシリーズみたいなのとは真っ向比較できません。

そこで見るのはリーチとスタック。リーチはBB直上からヘッド上面のセンターまでの水平距離、スタックはBBセンターからトップチューブ上端までの距離。

メリダ WARP TTにおいてはこの値が大変素晴らしい。

リーチが380というと世のTTバイクの最小サイズより少しだけ長いものの十分にフォームが出る。スタックについては最小スタック464とまず見ない数字になっている。リーチよりスタックで苦労する方が多いのではないかと思われます。ちなみにWARP TRIではそこまでスタックが必要ないので、504という数字になっている。

身長170センチ以下の方はメリダ WARP TT/TRIをご検討下さい。
2015年モデルにまだ間に合います。

その参考として今年の全日本選手権で増田成幸選手が使用したバイクの写真がこちらです。増田選手の身長が176センチということを加味しても?というか、もっと大きな選手が乗るかのようにも見えます。あと身長が数センチ、あるいは10センチ低い場合でも容易にTTフォームを確保できるであろうことが推測できます。
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「メリダ WARP TT」
かなりの開発費用が掛かったすばらしいフレームです。

TTバイクをどのくらい真面目に作るかということですね。

メリダは台湾のメーカーですが、開発はすべてドイツでドイツ人が行ってます。その意味でヨーロッパメーカーだ!と言いたいのではなく、ドイツ人の真面目さがこういうところに現れているんだろうということです。他にもメリダバイクのいろいろな部分に真面目さを感じます。

組んでいるとわかるんです。

※MGDモデルの生産は台湾で行っています。世界で最も素晴らしいカーボンフレーム製造技術を有するのは台湾ですから、当然ここで作ります。小さな島国の生産キャパは多くはありませんから、一部のメーカー以外は隣の大陸を頼ることになります。台湾と中国、生産体制・施設は同じでも実質クオリティは全く別格ですね。台湾はとても好きですし、良い国ですよ。

ちなみに。
※ここからは余談です(笑)

僕が好きな山本元喜選手なんですが、こんなフォームで走っていたようです…。あまりに酷いフレームなんですけど、プロ選手も大変だなぁ…って。お値段的にはWARP TTの半分程度しかしないようですが、開発費用がそのままお値段に反映されちゃってるんでしょうね。特に、今年のコースは平坦ではなかったので苦労したでしょう…。この件についてご本人に聞いてみたいです。
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ちなみに2年前、U23でTTチャンピオンになった時の元喜選手がこちら。もともとこの選手はTTフォームに無頓着なんでしょうか?(笑)
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同2013年にジュニアでトップになった岡篤志選手は身長161センチでこのフォーム。このバイクは低身長でもフォームが取りやすいことで定評がありますが、バイクのおかげですね。
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女子エリートの金子広美選手のバイクがこちら。メテオハイブリッドですねー。自分で乗っていて、このフレームはTT向きだなぁと思っていたら…って感じです。
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