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ボトルケージ台座の構造については、以前のポストで書きました。雌ネジ部分は強固ではありません。簡単に壊れます。フレームもカーボンになり、よりシビアになっていますので、「このくらいなら私でも誰でも出来そうだな」なんて自信満々が凡ミスの始まり。また、フレーム側が低価格を売りにする場合や小さな工場で作られたものはより怪しくなります。ナットの締め付け具合にも個体差がありますので、使用前にしたほうが良い”秘密の作業”もありますから、環境によって様々です。
※秘密の作業:新しいフレーム・完成車で台座を使う前(時)にやったほうがよいこと
また、ボトルケージ台座はアクセサリー取り付け用(つまり、色々なグッズを頻繁に付け替えて使う)想定ではありません。
上の写真はSCM435(炭素量0.33~0.38%程度のクロムモリブデン鋼)に黒色酸化皮膜を施したボルトです。引張強度は930N/mm2以上で6-4チタンボルトと同程度です。比重はステンレス:7.93 クロモリ:7.87ですからちょっとだけ軽く済みます。ちなみにステンレスボルトの頭にはA2-70と刻印があると思いますが、引張強度が700N/mm2ということです。つまり、弱くはありませんがすごく強いわけではありません。
アルミ製のボルトを使っている場合がありますが、止めることをオススメします。ミノウラのボトルケージを買うと付属してきたりますが、捨てましょう。その方の目的次第ですが、必要とあらば当店ではスチールやステンレス製のボルトに交換してお渡ししたりします。それをお話しても、その場では”そこまで大事ではないだろう程度の認識”でしか見ていただけないのも仕方がないところです。でも、結構大事です。
”アルミは錆びない”というのは嘘で、腐食します。アルマイトが弱いとすぐ腐食して、折れます。それと、伸びがありません。それらの特性によってオーバートルクで締め付けを行った時にネジが折れます。あるいはアルミネジの加工精度はあまり良くない場合が多く、使用する場合にスムーズではありません。穴の加工精度も良くないですね。ネジ自体がねじれた時の力かかり方から、工具を持つ手に与えるトルク感も自然ではなく、むしろ柔らかい素材が摩擦に負ける感覚が伝わってきます。ネジを締め付けるときには、ここまで感じながら締めるんですよ(笑)
このボルトは当店で販売もしています。(ま、別に普通のネジですけどね)
25円/1本
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