この記事は約 5 分くらいで読めます
という、表題の記事がCycling Weeklyに上がってます。
今回はその記事をざっと訳して考えてみましょうというちょっと長い読み物です。暇な時にでもどうぞ。
Is it the end for the 34t chainring?
http://www.cyclingweekly.co.uk/news/latest-news/is-it-the-end-for-the-34t-chainring-171057#eRRvkqSM26MQ6YXY.99
以下、テキトー訳です。
約10年前から登場したコンパクトクランクセットはトリプルチェーンリングに代わって革命的に登場したが、52-36(ミッドコンパクトと呼ばれています)が登場して以来、エタップでの一時的な主流(エタップは山がキツイのと、幅広いライダーが走るため)となって急速に時代遅れになってきている。
しかし、まだまだ完成車の多くに取り付けられて販売されており、”スポーツユース”においてはまだ居場所はある。
カンパニョーロのPR担当者は「利点は明らかだ。より高いケイデンスで山を走れることはメリットであり、それは平坦においても同じだ。前がコンパクトで後ろが11-25ならば、53-39と同じギア比を高ケイデンスでカバーすることが出来る。高ケイデンスは筋肉への疲労を低く保ち、大きなギアを強く踏むライダーよりより速く、力のないライダーには快適に漕げるケイデンスをチェーンをクロスさせることなく提供できる。」と言います。(つまり、カンパの使い方は結構レーシー)
キャニオンはエンデュランスバイクラインの全てに52-36を採用するという先鞭をつけたが、その理由はまず長い下りでギアが回りきってしまう点を解消できる上、リヤカセットを賢く選択することでより柔軟なギア比を構築することが出来る点だと担当者も語っています。
それに加えて、リヤカセットに11-28を選択することで、コンパクトクランクセットと11-27を組み合わせた場合の最も低いギア比をおおよそカバーする事が可能になる。
多くのライダーは11-28を組み合わせた場合に最も適応力のあるギア比を手に入れることができるが、よりレーシーなライダーは12-25を使用することで50-34を使用する場合と比較してクロスレシオを作り出すことが出来るために、ケイデンスを一定に保つことが出来る。
キャニオン同様にスペシャライズドではAllezの下位モデルにまでミッドコンパクトを採用していますし(まだコンパクトも選べますが)、SCOTTのFOILでもミッドコンパクトとノーマルダブルから選択するようになっています。
もし、あなたが山の麓に住んでいる場合には、コンパクトクランクセットとお皿のように大きなリヤカセットを必要とすることでしょうし、それは避けられません。しかしながら、ミッドコンパクトと、組み合わせること出来るより幅広いリヤカセットにより、より多くの選択肢を得ることができます。週末にレースがあるならば11-23を、アルプスを上るならば11-32を。どの状況下でもチェーンラインをストレートに保つことも出来ます。
52-36が業界標準になることは時間の問題でしょうか?という問いに対しては、キャニオンはYes、カンパニョーロはNoと答えています。やはり、ドロミテの近くに住んでいればコンパクトは必要であって、3種類の選択肢を2つにしてしまう理由は無い、とのこと。
記事の内容はここまでです。
どちらかに正解を求めることが目的の記事ではないので、その点をご了承のこと。でも、こういう議論は面白いですよね。
コメント欄には「”誰もがレーサーになることを強制する”のではなく、現実的な選択をしよう」とか、「50-34に11-32が使えないなら自転車を買う理由はない」とかありますが、一方であ「コンパクトクランクセットはロードレースの歴史上最も最悪のパーツだから、36に移行するのは当然だ。」と言い切る人もいます(笑)が、それに対しては「何が最悪なんだ?」「その理由は?」「坂のないところに住んでいるんだろう?」と反論爆発(笑)。
確かに、私の中にも52-36登場時には全てこの線で統一されるのでは?という考えも浮かんだのですが、他のコメントも見てみますと山だらけ(しかも激坂揃い)の地域に住んでいる人にとっては欠かせないもののようです。それと老ライダーとウェイトオーバーしているライダーにも歓迎されている模様。ニーズはあるわけですね。
しかし、チェーンラインの問題というのは実際存在します。一つの結論としては、山がちではない地域に住んでいる人にとっては52-36と数種類のカセットを組み合わせる方がベターであることのほうが多いということでしょうか。
ちなみに、このトークの前でのそもそも論で言いますと、グランフォンディスタが50-34に11-28しか組み合わせないのはカバーできる速度域が狭くなってしまうからです。だから、他のカセットを組み合わせるという選択肢が出てきません。ヨーロッパにある大きな山ではトップスピードがより高いため、50-12では全く役に立たないのです。50-11でも厳しいですが、50-12だと日本国内でもちょっとキツイですね。
ここで1つ意見です。
そもそも激坂に対してはギア比を低くする以外に無いのは明白ですが、効率的に走るということについては議論がされてない記事です。
そこは今回はパスしている感じですね。
でも実際の所、ハイケイデンスをキープできる人は限られます。1時間以上高いケイデンスでペダリングをすると疲れます。長時間ならばなおさらです。だから、”ロングライドにはコンパクト”というのは正解ばかりではありませんし、むしろ…と思います。手でも脚でも、速く動かすことは疲れてしまう原因です。効率的に動かせば?と言っても、その事自体が困難ですし、素早く動かしつつ効率も維持するなんて難しいと思います。
つまりハイケイデンスは常に誰にでも正義ではないということで、52-36はそこから来たニーズでしょう。つまり、50-34が52-36になるのではなく、52/53-39と同じ考えのままだけど50-34だと使いにくいライダーの為のものだということ。
ちなみに私は52-36です。これはほんとうに最高ですよ。50-34だとインナーはロー側以外でチェーンテンションが下がってしまう為に、殆どの環境で使いにくく、アウターでカバーできるスピード域が狭くなってしまうのでかなり不便を感じます。それに対して、52-36ではより広い速度域を細かく刻むことが出来るのでメリットは大きいと感じています。
現在多くのロードバイクにはコンパクトが装備されていますが、ミッドコンパクトも検討してみてください。
ロードバイクの面白いところとして「軽いギアを踏み続けるとスピードが出なくなる」という事があるんですよ。だから、巡航速度をあげる策の1つとしてミッドコンパクトにして52を踏むことで、自然に巡航速度アップが出来ることがあります。それにクロスレシオにもなるので使いやすいですしね。
というわけで、こんな込み入った?相談もぜひどうぞ、お待ちしております。用途に合わせて一緒に選びましょう。
もちろん、初めてのご来店でもどうぞ歓迎ですよ。
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こういう話、面白いですよね。ちなみに私山ばかりの所なんですが(メテオスピード)で52-39、12-25で乗り切ります。このインナーローで登れない時は自分の身体の動かし方が良くないか、単にコンディションが悪いか。乗り方に答えを求めるタイプ。
TTバイク(RMZ)は50-44、12-23だったりします。シビアにギアを選びたい為。
最近はフレームのタイプの違いにケイデンスとギアレシオが引っ張られて決まる気がします。
それにしてもこういうネタを分かりやすく書ける朝さんは凄いなあと思います(^_^)
私も同じ走り方してましたが、今はミッドコンパクトでやってます。少し楽です。
そもそも軽くしてケイデンスを上げたら登れるっていう発想を実行してガッカリすれば分かりそうなもんです(笑)持続性には乏しいわけですから、結果的にフィジカル無いとハイケイデンスで速くなりません。単にノーマルダブルでカツカツならば、それは何使っても我慢大会にしかならんわけです。
フレームとの相性はありますよね。でも、です。トラックで考えるとギア比の決め方ってロードと違うと思います。どんだけ回せるかですが、軽くしたら負けです(笑)
つまり、やはりハイケイデンスなんですよね。それもまた、薬とともにある、みたいな(笑)実際、ここ数年で馬鹿みたいなハイケイデンスは無くなりましたよね。
私は思いつきで書いてるだけなので、仕事には出来ないんです。だから、書き手としては全然ダメです(笑)
自分も52-39できたので、50-34にしっくりこず、52-36がフィットしてます。ある程度速度上げての巡行には52欲しいですね。
そうですよね。コンパクトってグランフォンドというものが出てきた流れにあるので、実はというか、そもそもレースライドには使わないものだったんですね。完成車売りが主流になるのは、流入人口の増加とグランフォンドがあるわけで、よりカンタンというわけですから、私らみたいな完成車買わない人種はその流れになるんでしょうね。
RT @bicidimattino: 50-34はもう時代遅れ?: https://t.co/34GdKZjDvC
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余りにも誤字と誤用が多かったのて修正しました。帰り際に急ぐとこうなります(笑)
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50-34を一番最初に導入したのが自分でしょう沖縄も完走出来るし下りでギヤー踏まないから自分にはベストです。
確かにそうかもです。同じ頃に私も使いました。
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