UCIはアンドローニ・ジョカットーリの申請を拒否し、ライセンス停止期間を延長

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「UCIはアンドローニ・ジョカットーリの申請を拒否し、ライセンス停止期間を延長」
http://www.cyclingnews.com/news/news-shorts-uci-upholds-androni-suspension/

怪しいところは排除したらよろしいと思います。このチームは”疑わしい”というレベルじゃないですからね。セッレイタリアの頃から色々ありすぎですし、他チームのように途中で変化した履歴が存在しません。まだまだ現在進行形って感じですから、止められました。

監督であるジャンニ・サヴィオには過去に歴史もありますし、彼が率先してやらせているか、あるいは目をつむっているのは確実でしょう。

UCIにより8月からライセンスは止められています。ダヴィデ・アポローニオがEPO、ファビオ・タボレがRoxadustat (FG-4592)の陽性反応によるものがトリガーになりました。

Roxadustatは腎性貧血治療剤(赤血球生成促進剤)でASP1517/FG-4592(アステラス製薬の開発コード:ASP1517、ファイブロジェン社の開発コード:FG-4592)と呼ばれます。

EPOと違い、血圧上昇を引き起こさず、”簡単に経口投与可能”な貧血治療の為の薬品です。注射も、冷凍保存も要らないというわけです。2012年から2013年頃からのものなので、まだ新しい薬ですが、心血管に対する安全性の懸念からEPOの市場規模は2006年をピーク(12億ドル)にして小さくなって(8億ドル)きていて、その市場を巡ってアステラスとファイブロジェンの2社がシェアを争っています。体の中のEPOを増やす効果があります。

自宅で経口投与可能という時点でアスリートのドーピングに魅力的であることは分かっていました。

このFG-4592はCarlos OYARZÚNというチリの選手も今年のパンアメリカンで陽性を出してますんで、まだ出そうです。KEITH Mobel Partizanというセルビア国籍のコンチネンタルチームのようです。この選手は今年のパンアメリカン個人TTで4位に入ってますし、エース格の選手みたいですね。

アンドローニ・ジョカットーリのようにプロコンレベルでこれをやるのは馬鹿としか思えませんが、海外のコンチネンタルチーム(つまり、アマチュアチーム)は無法地帯かも知れません。