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さて、サイクルロードレース定番になっております、定期的にある暗いポストのお時間です。
カチューシャの育成チームから二人のドーピング違反者が出たと、なんとRUSADA(ロシアアンチ・ドーピング機関)が発表。
陸上での出来事が影響しているのは見てとれますが、果たして機能しているのか不明です。トップチームの関与は不明で、どんな違反をしたかは発表されてもいません。当然、どのレースでというのも分かりません。こんな発表の仕方あり得ないんですが、何なんでしょうね。どうやらニュースでは、複数の薬物に対して違反しているとあります。
Russian Global Cycling Projectって知ってますか?これはgazprom社(ガスプロム)、ITERA社(イテラ)など旧ソビエト時代の国営企業がバックについて始まった国家プロジェクトです。トップチームであるカチューシャもその一環。
gazprom社は世界最大の天然ガス企業です。ロシアの採掘量では9割近く占める企業で、残りのシェアはITERA社。ここの前会長は元大統領で現首相のドミトリー・メドベージェフ。う〜ん、政治力バッキバキです(笑)
ガスプロムとイテラは多額の不正取引もあったり(さすがのプーチンさんからも注意された程に悪質だった)、例のウクライナとの天然ガス問題を強引に解決したりと、政治力を発揮しつつ強引な手段を使ってロシアの金融界を支えています。むしろ政府による支配構造です。それだけに国家プロジェクトという意味は深く闇の部分を根ざしている可能性があるわけですね。
アスタナの育成チームでも若年層への薬物汚染は深刻化し、それはトップチームにまで波及していたというか、連続していたわけですが、こちらでも旧東側勢という共通項をもって、そういった関係があるかどうか…。
記憶にあるカチューシャ問題、ありましたよね?
事実でない限りは白だとはいえ、あまりにも疑わしいことが起こりすぎています。この状況であっても素直に見られるには、こういった情報に対して目を伏せる必要があるのですが、日本国内の主要メディアはこの手の情報を”ほぼ全く報じない”ので、実は”知らされていないだけ”でもあります。
海外のロードレースファンは、こういうことやレース現場での色々なこと、それも知った上でファンとして選手やチームを評価しています。それがあってこそ、サイクルロードレースがスポーツとしての地位をメジャークラスに引き上げるために必要なことでしょう。残念ながら、欧州でのサッカーなどに次ぐメジャースポーツであるというメディアが描いた嘘はそろそろバレてしまっています。観客の目を育てるのはメディアの役目であり、また逆の行為も可能だということです。
では、また明日日曜日。ご来店をお待ちしております。
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