全レースで解禁

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解禁って言葉を聞くと、締め付けられていたように聞こえますけど、それをセンセーショナルに伝えたいがゆえの言葉選びだという側面がありますよね。

ロードバイクにディスクブレーキは必要か?プロ選手協会は落車が増えると懸念、UCIへの実戦でのテスト導入に関して無記名アンケート実施と意見書を提出へ、UCIの掲げる安全は誰のため?
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=21155

あまり両極端にならぬように気をつけたいと思っています。単にディスクブレーキが付いた自転車って便利だよっていう視点と、レースを魅力的にするにはどうしたら良いのかという視点だったり。

そんな風に視点はいろいろあって、あくまでも議論したいなぁと思います。お互いの否定しあいは議論ではなく、ですね。このテーマで言えば、当該記事は道具として使えるかどうかではなく、レースとしてどうするか?と言いたいのでしょうけど、細かい文章を間違えてる感じが(笑)

私の認識を分解すると、
・機材の進化としては通常ルートなので想像しやすい
・とても便利(リム汚れなし、リムのさらなる軽量化、ブレーキ安定)
・メーカーは売りたい
・選手の機材としての立場
・一般ユーザーが使う道具としての立場
・勝てている選手はルールを変えたくない
・機材変更はルール変更
・ルール変更の方向性はどうするか
・レースは誰のために?
・選手の地位向上も目指すべき
などあります。

スポーツとしての面白さに機材進化が必須ではないと思います。パワーアップこそF1だ!という人もいれば、そうではない人もいます。一般観戦者には関係ない側面もあります。一般観戦者の視点だけがレースではありませんが、そちらが増えないと(魅力的に見えないと)コアな観戦者も増えないわけで、プレーヤーのみが仲間を見守るという感じなってしまいます。そうなると、色々グダグダです。

前者は観る人目線、後者は乗る人目線なので、そこが一緒になってしまうことに違和感を感じます。ディスクブレーキが付いた自転車がアリかなしかじゃなくて、レースとして魅力的かどうかってところが大事だと思います。

選手の地位が異常に低いので、その視点でも見たいということです。プロトンで落車が増えているのも確かです。これはなぜなのか?と議論だけはされていますが、どれも主観的。客観的なデータとして検証が必要でしょう。落車はレースの一部と言ってしまいがちですが、果たしてそうなのか…と私は疑問を持っています。アクシデントがレースを面白くすることもあるんですが、アクシデントありきではない。あるいはアクシデントをキッカケに面白くなるというのはどうなのか?と思います。出来るだけ落車という事故が少なくなるようにすべきだと、普通のスポーツであれば思うはずなんですが…

ロックするとか、コントロール性とか、そのあたりが課題ではありますが、解決は可能ですし、時間の問題です。MTBで散々語られたことですから、問題になりません。

スポーツ機材としては扱いにくくなるのは確かです。入り口が広いのが自転車の特徴ですから、ワイヤー式はなくなることはないでしょう。よりコンペティティブな用途にはそれなりの機材が必要であり、それを使えるようになるだけです。

一般ユーザー目線で考えれば、ディスクブレーキはちょっと扱いにくいと言いますが、どれほどの人が自分のブレーキを”管理している”のでしょうと私は切り返します。ブレーキシューのファイリングしています?シュー交換時期を見極めてます?ブレーキ自体も砂まみれじゃないです?むしろ、ここで問題なのはディスクブレーキに関する積算扱い量がサービス提供者の力量に反映されるので、これから扱いますっていう人がものすごく多いことでしょう。キャリパーブレーキを管理できていれば、ディスクブレーキでも管理することは可能です。また、知らずに使うならどっちでも同じことです。

ディスクブレーキを装備するからレースが面白くなるかどうか、ですが。それは新しい機材に対応できない人が出てきたという変化だろうと思います。それも変化ではあるんですが、この機材変更(ルール変更)を”何故するのか”というところが欠けていると記事では言いたいのだろうと推測しています。

しかし、そもそもUCIやASOはルール変更をしたがらないですし、選手自身がルール変更を望むことはほぼあり得ないでしょう。一部のロードレースファンもそうでしょう。勝っている人は今のルールで勝てているのですし、興行的側面が強いロードレースでは”勝たせている”とASOあたりが思っていてもおかしくはないです。全体としては、基本的にヨーロッパのスポーツという地位を守りたいがゆえでもあるのでしょう。

ニーバリのコメントはあまり上手じゃないですね(笑)変えたくないという気持ちが出ているわけですが、ロードレースにはもっと危険なことが沢山ありますよね。選手が言うコメントが「選手は選手は…」ってところにちょっと違和感を感じます。誰か一人くらい、「こうするとレースを見ている人も楽しめるだろう」って言わないですね。その為に選手とスタッフが苦労するのは普通のコトです。”それだから変えない”というのは筋が通らないでしょう。

というわけで。
 私は賛成か反対かで言えば賛成ですが、正確には可ですね。

書き足りないこと、あるいは間違いもありそうですが、この辺りで一旦切りますね。

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