予算半減とはいえ、5〜6億

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大分J3降格 後任監督未定、予算は半減…かつてのJ1クラブ再建の道厳しく(yahoo japan)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151207-00000022-dal-socc

田坂を監督にし続けた時点で何か間違っていたと思うんですが…、違うのでしょうか。にしても、J3になって予算半減とはいえ、5〜6億。思わず、自転車チームの予算を想像してしまいます。ん?6億?何か思い出しますね…。


絶望的状況の栃木SC。「底なし沼」J3降格が意味するものは?(Sportiva)
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/11/11/post_1001/index2.php

> J1の平均年間予算は約25億円、J2が約10億円。それに対してJ3は約2億5千万円にとどまる。必然的にJ3の人件費は制限される中で、「3人以上のプロ選手在籍」が一つの条件。年俸の上限が460万円未満のC契約でもプロ契約として成立する(ちなみにJ2は年俸460万円以上のA契約選手が5人以上)。月給20万円弱の選手が多く、学生アルバイトのような収入の選手は、少年サッカーチームのコーチなど”副業”で生計を立てている。

J2最下位によって、すでにJ3降格が早々に決まっている栃木SCですら(?)2015年の年間売上は9.4億あり黒字化(1億)もしている。総予算はたしか3億円程度。


栗村修「チーム運営形態」(CYCLO CHANNEL)
http://www.cycloch.net/2014/01/17/13889/

自転車のプロツアーチームは?
> 年間予算はおおよそ800万ユーロ(約11.2億)~2,000万ユーロ(約28億円)ほど。

今のSKYはもっと上じゃないかと思います。彼らの予算規模は、マヨルカで実際に彼らのチームカーやバス、メカバスを見ただけで”圧倒的な差”を僕は感じました。彼らが他チームから嫌われる理由は、プロスポーツとしての地位を高めるべく方向性をもっているのに対して、小さな予算とローカルルールで固めた”自転車の世界観”を壊されるということへの反感もあるのだと思います。



予算不足でライセンスを逃したユーロップカー 選手は他チーム移籍が可能に(cyclowired.jp)

http://www.cyclowired.jp/news/node/154814

> レキップ紙によると、ユーロップカーの年間予算はUCIワールドチーム平均年間予算1400万ユーロ(約20億円)の半分強。「セカンドディビジョン(UCIプロコンチネンタルチーム)の中には我々よりも大きな予算で活動しているところが3チームほどある。我々は所属選手に能力相応の給料を払うことが出来ていない」とベルノドーGMは打ち明けている。

2014〜2015年にかけてはこんなこともありましたが、1年後にはついに崩壊したわけです。「目標予算に6%届かなかった」とあります。

おそらくは総予算が9.4億円ということでしょうか。新しくダイレクトエナジーがスポンサーになりましたが、このままでは再び危機が訪れることは明白でしょう。


[自転車競技]白戸太朗「日本人が世界に勝つためには?」(現代ビジネス)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34948

そして、2013年に行われたこんなシンポジウムの記事がありました。

> 「現在、僕が監督を務める宇都宮ブリッツェンで、年間予算は5千万円。浅田さんが最も資金を集めた年のエキップアサダで1億円弱。

世界的に見ても、コンチネンタルチームの年間予算は5〜6千万円程度です。話を戻してJ3の予算と比較しても、また所属している選手たちに衣食住を保障することができる予算には圧倒的に足りないということでしょう
。恐らく、国内で上位にいるような俗に言うサラリーマンレーサーの方が稼いでいるでしょうね。


ちなみにTOJの総予算は2億円程度、あの”さいたまクリテ”の総予算は2015年も6億円ですから1/3程度です。TOJは2016年に初の8日間休みなしという日程を組んでいますし、ちゃんとレースをしていますし、目指すのはワールドツアーだと栗村修ディレクターは公言しています。

数カ月前に6億使って、今は12月になって、あの”お祭り”の意味とは何だったのでしょう?3年間開催しましたね。少なくともプロコントップレベルのチームを3年間維持できたわけですね…。日本人選手の育成には微塵も役に立たず、むしろお豆扱いというASOがした待遇を僕は忘れません。

ちなみに、ASOは一度も財務状況を明らかにはしておらず、その売上で若手育成などサイクルロードレースというスポーツが継続性を得るためには全く使っていません。

私はあとで映像で見ましたけど、”あまりにも踏んでない”状況に愕然としました。前日には選手は観光したりと完全なオフを楽しんでいましたね。

私はスポーツを観るのが好きですし、そこで戦う選手という人間が大好きです。人生をかけて、試合を戦い、それを見届け続けることが好きですから、同じ6億であればJ3に降格してもなお戦い続ける人間たちにこそ、歴史があり意味があると思いますし、そのチームを再び支えようとするサポーターあってこそのプロチームです。

残念ですが、レースではないものに6億かけようと10億かけようと、見ている観客は育たないでしょう。

しかし、大分トリニータにかける6億円はJ1昇格を再び果たした時、全て報われるのだろうと思います。

国内リーグの予算とワールドツアーチームの予算を比較されている時点でどうなんだ?という話もありますが、よく言えば”リーズナブル”なのがサイクルロードレースですね???

続きは、今週末の忘年会で(笑

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