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今回ご紹介するのは
アンカー RL8 EQUIPE完成車
300000円(税別)
です。
今回は発注から当店への納品までわずか10日と過去最短でした。完成車とはいえ、カラーから仕様に至るまでセミオーダーで作るアンカーの良さを感じて下さい。
開発コンセプト
いわゆるグランフォンド向けバイクです。距離は150キロ程度までの中で、山あり谷あり。それを効率よく走り抜けていくというのに向いています。集団になって速度を上げるには、少々力不足な点もありますが、一人で走るにはレースモデルより楽に維持できるはずです。
RS8との相違点はスピードです。35キロ以上のスピードでこそ活きるRS8は、レースビギナーやレーサーらしいレーサーに乗りたい方にピッタリです。RS8がスポーツカーであるのに対して、RL8はスポーティーなクルージングバイクという感じです。しかし、大きな峠の下りでもスピードに対してポテンシャルを持ったバイクですから、RL8で足りなくなるまでには相当走りこむ必要があるかも?
このクラスのフレームに新規で専用の型を開発
通常のメーカーであれば、このような中級クラスのカーボンフレームには上位機種と同じか、それに似た型を使用します。その意味は上位機種を買ったような満足感が得られることであり、同じような型を使うことで製造時に発生する諸問題をクリアしやすくするなどの利点がありますが、そもそも用途が違う2者だけに本来であれば別の型を使ってゼロから作るのも本筋であると言えます。どちらが正しいとは言えませんし、どちらにも利点はあります。
アンカーは自転車界のリファレンスモデル
自転車メーカーはコンポーネントメーカーから示された設計の中に収まるようにフレームを設計します。そうでないと、どんな形状であっても”105”を装備すれば動くとなってしまいますが、それはあり得ません。チェーンステイの長さにも、シートアングルやチェーンステイアングルにしても範囲が決まっています。しかし、それを越えてフレームが設計される場合もあります。また決して少ないケースではありません。カーボンフレームが主流になって尚、自由な形状を作ることが可能になりましたし、Di2対応という乗る側から要望に対して応えるべく、色々な形状が作られているという現状です。その中でアンカーはまるでリファレンスモデルであるかのように、シマノのルールを順守し、確実に動作する設計をします。他メーカーに装着すると「あ〜やっぱりティアグラってこんなもんかな」と思うこともありますが、全てをフルシマノで組み、なおかつ設計まで守っているがゆえ、驚くほどスムーズに動きます。
他メーカーではクランクやブレーキでコスト低減を図りますが、アンカーでは全てのパーツが純正とも言える仕様です。
カンパやスラムを採用しないのも、”ブリヂストンクオリティ”を満足できないから。つまり、採用しないのではなく、出来ないのです。
オシャレ、カッコよさももちろん大事ですが、確実に動く機材であることも大事です。機材のことがわからない方ほど、乗っている機材が普通なのか、そうではないのかわからないと思います。
アンカーであれば、こう言えます「機材の性能がフルに出せていますから、あとは乗る人が頑張るだけです(笑)」と。
実物を見て頂ければ、それがかっこよいことに驚かれる方が多いです。
塗装面の仕上げも非常にキレイ。塗装と組立は上尾の自社工場で行っています。確実にブリヂストンの製品として生産しています。
エンドはアルミです。カーボンで作ってしまうと、やはり弱くなってしまうこともあり、力も逃げるという理由から国内メーカーはアルミ製エンドを採用していることが多いと思います。大抵の場合、国内メーカーでは自社規定はJIS等の工業規格以上に設定されていることが多いですね。
ハンドル周りは職人魂が光る、NITTO(日東)です。確実に動く、素晴らしい機材です。
メンテナンス性も欠かせないロードレーサー。ダウンチューブ内を通るワイヤの出口はが大きく開いており、大変作業性が良いのも特徴です。さすがアンカー。
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