アルミに何を求めるか?

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カーボン全盛になって以降、最近はアルミに再び目が集まっていますが、その使いみちに私は疑問を感じています。

以前はアルミの精錬には多量の電気を使うため、コストが多くかかりました。また、それを使う目的は軽量化であったため(新しい素材に手を出す時は常に)に、一般的な表現での硬いことについてはむしろ”アルミの良さ”として、切れ味だとか、シャキシャキ感だとか表現されました。

私が感じる違和感というのは、今や低コストで作ることがアルミ採用の主目的になっているにも関わらず、未だに無理やり受け入れたデメリットをメリットとして表現していることです。

今やアルミで軽いバイクを作る必要などありません。

カーボンで可能な剛性としなやかさとバネのバランスをいかにしてアルミで表現するか?が大事であり、なおかつ軽量アルミ全盛の頃のような耐久性を犠牲にした作りになってはならないのです。これらは相反する要素ですから。

グラファイトデザインはカーボンフレーム、あるいはカーボンでの製品づくりを主にしたメーカーですが、その良さを味わうには高コストを割く必要があります。しかし、グラファイトデザインに興味がある、好きになった、気になる方は年々増えており、その方々のためにアルミを採用しました。メテオハイブリッドはそこから生まれています。

このアルミハンドルバーも同じ理由です。

私のREACTOには同じグラファイトデザインの245というカーボンバーを使っていたのですが、どうにも剛性が高く、上半身へのストレス過多が気になっていました。その反面フレームがしなってくれて、リズムも速くないので、ハンドルで引っかかってしまう感じでした。上手く進まないな、と。

大きな衝撃を受けた時のリアクションについて言えば、245よりも伝えにくく、手元は楽です。

税別7500円という低価格、アルミを使ってしなやかで良い乗り味。他にはないバーです。

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きっとそれを解消してくれるのはこのバーであろうと踏んでいたんですが、まさにその通りの結果にニンマリ。

もちろん、カーボンバーのクラインバーであれば言うことなしでしょうけど、そっちはもう使っているので実験的に採用したアルミハンドルバー。

結果的には大正解。

ハンドルバーって大事ですね。ハンドルバーの剛性が高い場合、ハンドルまでの距離も少し遠く感じることに気が付きました。恐らくは上半身の硬直や、硬いものを握ることで末端に収縮が起こり、それによって大きな関節である股関節と肩関節の可動域が狭まってしまったのであろうと思われます。

在庫も持っていますので、その場での交換も承ります。

グラファイトデザイン HB009ハンドルバー
アルミ製のロードハンドルバー
コストパフォーマンスのレーシングモデル

断面形状工夫により
アルミ製でありながらも
“しなり”があり乗り心地の良いハンドルです。
また、ショートリーチが特徴です。
取扱い易さを重視したレーシングモデルです。

サイズ:380,400,420mm
重量:280g(400mm)
リーチ:75mm
ドロップ:127mm
クランプ径:Φ31.8
材質:アルミ(AL7050)
価格:7500円(税別)

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