東洋フレームにオーダーする

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東洋フレームの魅力
https://www.biciclettadimattino.com/blog/?p=22079

前回の記事を読んで頂きまして、ありがとうございます。

当店で新たに取り扱いを開始しました。
「東洋フレーム」
その魅力について少しずつお話していきます。

ビルダーさんにスチールフレームを頼むというと、それはイコール「フルオーダー」であると思う方が多いかもしれません。あるいは、ジオメトリやパイプの特性など味付けについて一家言あって、それを披露しないといけないとか、あるいはそれらについて”試される”のではないか?と勘違いされる方もいらっしゃいます。

そこには誤解があります。

OEMビルダーとしての仕事が目立つ一方では、”東洋フレームの味”について何人かのベテラン自転車業界関係者に聞いてみたところ「謎」という答えが共通していました。それは東洋フレームでははっきりしたリファレンスモデルを用意していなかったからだと思います。しかし、今回はお手頃な価格のフレームまでラインアップとして並べ、ある程度分かりやすく価格提示されました。つまり、先ほど上げたような誤解を解くためでもあり、もっと気軽に東洋フレームの味わいを知ってもらい、本当にできの良いスチールフレームを感じて欲しいということです。

まずは
 東洋フレームの味付けを味わってみて欲しい…

例えば初めて入るレストラン・食べ物屋で”食べる前に味付けで注文をつける”ことはしないと思います。まずは既成の商品を食べてみて、その上で自分の好みを表現したり、作り手との対話の中でアレンジを相談するというところでしょう。私はそう理解しています。作る側から見ても同じで、自分の味付けを一度も味わう前に細かい注文までされては困ってしまいます。

これは自転車でも同じことだと思います。

また、高級なメニューを食べる人が一番いいお客さんではないということも同じではないでしょうか。

作り手の表現力や幅や色を味わってくれて、その上で一緒に食事を楽しんでくれる人が良いお客さんだと思うので、私はサービスを受ける立場になればそのように考えています。職人というのはこだわりがありますが、それほど意固地ではありません。分かってくれない、分かろうとしてくれないと意固地になる、それは誰でも同じでしょう。

私のオススメはフルスチールのフレーム達です。

グラファイトデザインの件もありますので、カーボンパイプとのハイブリッドフレームをピックアップされることが多いかも知れません。(実際に多いようです)そりゃまぁ、高級なフレームのほうが引き合いありそうですよねぇ…

私のオススメはスチール。東洋フレームはスチールが売りの会社ですから。

高い自転車を買えないから自転車が楽しくないということとか、そういった雰囲気を良くないとも思っています。楽しさは、自転車の値段や速さで決まるわけではありません。これは東洋フレームの考えとも合致する所でしょう。

自転車も”車”です。

”気持よく車を走らせる”のがドライビングの基本。だとすれば、車の機械としての気持ちよさを知ってほしい、そう願うのは車を作る人の希望だと思います。速いかどうかは別の話です。気持ち良い走りをする車は乗っていて楽しいはずです。

作り手のわがままを楽しむ

製品はユーザー主体、ユーザーの需要に応じる、これはもちろんですが、作り手は”こんな風に楽しんでみて”とか”こんな味もあるよ”とか、レコメンドもあるわけで、それを味わってみるのも1つの楽しみ方だと思います。そんな作り手のわがままをちょっと感じてみることって、今の時代の製品ではあまり感じないことかも知れません。

わがままは相手のスタンスに気を遣って、お互いを理解した上で表現するから、双方が楽しめるのだと思います。やりたい放題とは違うはずです。

ラインアップされているモデルでも製作には少々時間がかかります。その待ち時間も楽しんでいただけると嬉しいです。また、渋谷にあるショールームを是非訪れていただき、作り手が持つ空気や色を直接感じてきて下さい。

気になっている方は、きっと欲しくなること間違いなしですよ。

もし、わからないことがあれば私が仲介役として取り持ちますので、遠慮無く仰って下さい。

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ROAD−2 115000円(税別・フォーク&ヘッドパーツ別売)
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ROAD−S 190000円(税別・フォーク別売)
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