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一周して最先端、オートマにはないMT車の“超”可能性
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1603/07/news058.html
トランスミッションの話題は結局ダイレクト感であったり、あるいはドライブ感に行き着きます。MTの免許を持たないか、あるいは運転したことがない場合には、その「ダイレクト感」ってなんなの?と思われること必死です。そりゃそうです、体験していないことは想像できません。
さて、昨今の自転車はドンドンとカーボンになっており、同じくダイレクト感がないと言われます。
分かっている方は「そりゃそうだろう」と言われるのですが、「そういうもんなの?」と思われる方のほうが多いでしょう。
カーボンフレームとはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)でして、複合素材です。日本語にすると、炭素繊維強化プラスチックということになります。そこまで知って想像して頂くと、自転車においてもダイレクト感は失われる傾向であるということも何となくイメージして頂けるのかも知れません。
金属の棒に触れる感覚、それを操作する、あるいはそれを通じて伝わる振動や温度。それと比較して、プラスチックを通じて伝わる情報量は多くないだろうと想像して頂けるでしょうか?
カーボンはダメだと言っているわけではありません。
車ではATは楽です。ストレスを感じにくかったり、運転することができる人も多くなります。本当はMTが良いんだけど家族の意見によって泣く泣くATに…なんていう人が多かったのは昔の話で、今は積極的ににAT(CVT含む)を選択することが多くなっています。「便利じゃん、楽だし。マニュアルなんてクルマ好きだけでしょ。」と。
自転車の場合には電子化が進んでおらず、常にペダリングするがゆえ、”運転している感触”は感じやすくなります。しかし、金属素材と複合素材を比べるとどうしてもその感覚が希薄になってしまいます。
「カーボンはどれに乗っても似たような感じ」と言われるのは、その辺りも理由の1つだろうと思います。性能は違うし、特性も違うんですが、ヒトが感じる(に伝わる)フィーリングが似てしまう。そのプラスチック感。
グラファイトデザインのカーボン素材の魅力って、実はそのあたりにあったんじゃないかと思います。スチールっぽいと言われた所以…、スチールの匠である東洋フレームが認めたカーボンパイプ…。
私は運転が楽しい車が好きです。
ドライビングプレジャー満点の車がいい。
だから、自転車でもその感覚を多く感じたい。
同じように思う方には、金属フレームをオススメしたい。
肝心なのはフォークも金属で、かつフレームと同一素材でできていること。
それがダイレクト感の要なのです。
長く走るには…
カーボンが良いなんて言いますけど、きっと多くの人はそれほど多く走りません。精々と言ったら失礼ですが、私も含めて100キロが相場です。日常はそのくらいが最大値で、それ以上の距離を走るのはレアケースです。100キロを4時間だと結構大変ですが、6時間以上掛けるならそれほど辛い運動強度ではありません。食べていればなんとか走りきれますし、それが自転車に多くの人を取り込める理由だと思います。300や400あるいはそれ以上走るなら、カーボンの方が良いかもしれません。あるいはレースなら、です。
「私はレースで使うわけじゃないので…」と仰る方は、ぜひ”サイクリングプレジャー”をリアルに感じられる機材選びも考えてみてください。
カーボンではない素材を選ぶことは、速さからの逃げではありません。速いかどうかとは別次元にある楽しさの追求に他ならないと思います。
あるいはその中間的な存在?である、カーボンとスチールのハイブリッド…
機材選びは「どう楽しみたいか?」というイメージの具現化です。
まだまだ自転車を楽しめそうですね。
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