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東洋フレームとグラファイトデザインの協力体制だけではなく、自社ブランド休止以降はそれ以前よりも多くの他業種からカーボンパイプ製作依頼が来ているのだと聞きます。
すでに実現しているものでは、例えばこれです。
ドローン エンルート グラファイトデザインのドローン用CFRPフレームを採用
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000012887.html
enRouteというこれまたRCのスペシャリティと組むのだから、最高x最高という素晴らしさ。思わず唸る組み合わせです。
グラファイトデザインが使うのは国産トレカ。多くのメーカーが使う中国製トレカではありません。また、その精度は注文者の欲求を確実に満たし、製作者は必ず満足させるのだと心と魂を込めて巻きます。工場の中のルーティンで製作されるものとは違います。自由度の高いプラモデルではないのです。
徹底した仕事へのこだわりとブレない姿勢、それが製作依頼が来る理由です。
その中には公言できないものも含まれていまして…、実はそっちの方もかなりすごかったりします。つまり、産業界でグラファイトデザインが巻くカーボンパイプは圧倒的に評価が高いわけです。
そのカーボンパイプを採用する東洋フレーム。
東洋フレームにパイプ供給するのは「鉄だけじゃなく、鉄ばかりじゃなく、カーボンを使ったフレームを発売するのに都合が良いから、あるいは出す方もただ出しているんだろう」というわけはありません。どこへでも出すわけはありません。
「我々はもっと本質的なところでつながっているんですよ」
石垣鉄也さんと松崎雄一郎さん、お二人の間には言葉を超えた見えないつながりがあるように思います。どうにかしてそれを共有したい、分かり合いたい、そう思う私ですが、そこには”仕事人”だからこそわかり得る気持ちの壁があるような気がして、羨ましい気持ちを抱いてはその壁の内側を眺めるのです。
全く違う料理を作る、しかしその心は食べる人の感性を大事にし、数字ではなく感覚で仕上げていく。これを”勘”という。自転車の勘所が掴めている人同士だからわかる、共通したセンス。
ハイブリッドにも魅力は多くありますが、単一素材もまた魅力的。
さて、いまグラファイトデザインに乗っている方は”カーボンだから”良い自転車なんだと思っている方も少なくないでしょう。
しかし、「自転車は素材じゃないんだ」ともう一人のマイスターが気づかせてくれるかも知れません。