この記事は約 7 分くらいで読めます
昨日はお休みをしまして、ブルベに参加してきました。
お客さんでも数名の方がブルベに参加するのですが、自己完結型サイクリングという意味では自分をいろいろな意味で試せますし、達成感と自信も得られ、漫然とルーチンで走るのに飽きてしまった方には良いですよ。それなりに練習と準備は必要ですが…
走ったのはこれ
http://ajtamagawa.org/2016brm/brm416-%E8%B6%B3%E5%B0%BE300-2016/
今年は
1月555キロ
2月345キロ
3月340キロ
とぜーんぜん乗り込みの足りない状況で、しかも最長距離は68キロ(笑)
しかし、そこは経験でカバーということでなんとかしてみました(笑)
もっと乗れていればもう少し詰められましたね。
一夜明けて今日はケツが痛い!脚と身体の状態は悪くなく、筋肉は固くなってますが痛くはない。100キロくらいなら楽しく走れそうな感じですから、300と200の連日ならいける?(笑)
新しい機材の投入
水曜日に到着し、翌日に組み上げた東洋フレームの「ROAD-2」。これで走ってきました。今回はフルクロモリフォークをチョイス。グラファイトデザインのカーボンフォークのほうがこの距離であれば優位だったのですが、あえてクロモリでどうなるのか?と試したかったという気持ちで選びました。結果として問題ないと思います。最高速度では70キロ近くだったのですが、ビビることなく、ブレーキングでもしっかりしていて、大きな凸凹でも全然OKと信頼性抜群です。もう少し縦に硬いほうがいいかも?と思ったのですが、路面が荒れてくるときついかも知れません。
機材重量はある程度重たいですが、これまで散々軽い機材で走ったのと比べて全然気になりませんでした。もちろん、重たいことで速度が遅くなればなるほど走り出しが重たくなります。でも、重たい荷物を”倉庫番”のごとく押すのと同じで、動き出してしまえばスーッと走ります。また、私はある程度重たい方がうまく力を抜いて走ることがやりやすいです。軽い場合には軽さを活かしてというか、無駄にして、力で踏んでしまうのでペダリング効率は意外と落ちます。特に信号スタート時。シャカシャカ踏んでしまっても加速するので違和感を感じないかも知れませんが、重たいゆったりした機材ではそうはいきません。一瞬で踏む力より、そのペースコントロールを大事にし、グリコーゲンを使わないようにするのがブルベでの必須項目ですから、機材重量は気にならないのです。
ROAD-2にスチールフォークの場合、フレームセットで約15万。比較的リーズナブルなのでおすすめです。カーボンなら楽だし、軽いし…いえいえ、その世界が面白いわけじゃないですよ。
いろいろな機材で走ることで私の経験値は高まりました。面白いですよ、試してみてください。
バロックギアはよかった
ギア比設定に関しては重めだったものの、適正範囲内の出力で踏んでいる限り大変良好でした。上りでトルクを失いにくいので、無駄踏みすることがなく、上りでのパワーセーブやタイムアップが可能だと思います。僕の場合には36であればもっと良かったですが、39でも緩斜面はスイスイでした。
いいですよ、これ。
走行ログを振り返り
興味のない方もいらっしゃるかと思いますが、走行ログを振り返ります。
イベントにもよると思いますが、ブルベのスタートは段階的に小集団でスタートします。私は一番前だったんですが、ちょっとトラブルあって遅れて一人スタート。ブルベらしくさっそくボッチです。今回はこのまんま、誰かに付かれたことはあっても付かず一人で走行。
1時間ほど走ったあたりか、その前か、後ろから後スタート組が迫り、追いぬかれます。走り始めて向かい風、なおかつ帰りの時間は南風になることがわかっていたので、全面向かい風の可能性も考えてペースコントロール。乗り込みが足りず、しかも3月半ばから先週ま体調を崩していたので走り始めは余計に上がらないわけで、とにかく足が自然に回ってくるのを待つ作戦です。
そんな中で追いぬかれたのは驚きというか、「へぇ、そのペースでイケる人いるんだなぁ」なんて思っていたのですが、1月から多くのブルベなりを経験されているのでしょう。でも、その中には左右にブレブレさせながら、しかも明らかにサドルが高いことも原因だろうと思われる方がくっついていたり、挟まっていたり。「あ、アレは大丈夫なのか…」とニヤッとしながら思ってしまったんですが、案の定PC1(約50キロ地点)を過ぎた先で既に垂れてましたねぇ。
他のブルベでも見かけるんですが、スタート後にトレインを組める相手と組むのは良いんですが、自分が設定したペースを超えて無理をして、信号が青になった途端に立ち漕ぎでガシガシだなんて、絶対にやっちゃダメだと思いますよ。
自分の目標設定をし、そのとおりにクリアすることがブルベのやり方だと思っています。距離も時間も長くなるほど、人のペースで走るのは無理で出来ません。
今回の私の目標は走行中は時速25キロ平均、休憩含めて20キロ。結果は約22キロということでクリア。その結果タイムは13時間56分で14時間を少し切っていたので、OKです。目標タイムは13時間半だったので届きませんが、完全ソロプレイだとこんなこともあります。これが半分くらいでもチームプレイできると1時間位は詰まるでしょう。
アレレ?と思ったら心拍数が取れていなくて、どうやら途中で切れちゃったみたいで。ま、取れてないものは仕方ないのでその件は諦めます。消費エネルギーはパワーデータから計算すると約5800kcal程度。強度が上がってしまったPC2と3の途中、あるいはオーバーペースになったPC4から5の間があったのですが、内臓へのダメージは最小限に留められました。PC1でおにぎり、バームクーヘン、サンドイッチを食べ、PC2で焼きうどん、PC3では胃が動いてきたのかカップヌードル、フランクフルトとしっかり摂れてました。PC4ではおにぎりとガリガリ君、PC5ではセブンのドーナツ2個アイスコーヒーでシメてゴール。PC以外での休憩はPC2と3の間に、草木ダム湖畔にある道の駅で7分間ストップ。
体重は1.5キロ以内の減に留め、体脂肪率はガクンと落ちていました。ただ、これ以上暑くなった場合には摂取する水分量、それから体温を下げることが大事になるので、食べられる量も変わってしまうかも知れません。暑い時ほど冷たいもの(アイスなど)は避けて、温かく消化に良い物がよいでしょうね、うどんやフォーなど。
走行時間14時間のうち、休憩時間は93分。多いですね、見直し項目です。
最後は向かい風と戦いつつ、内股の痛みがスタート後からあったのでそれもあり、パッドがやれてきてたかなぁ…なんて考えつつ、最後の数キロはすごく長く感じて、思わず羊の数を数えて気を散らしました(笑)
ブルベでのパワーメーターの活用
まずデータがこちら
https://cyclo-sphere.com/w/d47a5907de85ab4477488d04b98f1aecc0d109bda26752afa5368cadbe867ada
今回は上りが2箇所。粕尾峠と老越路峠。二つ目は山とはいえないようなレベルなのですが、粕尾峠はちょっと苦労しました。それらをTSSという値によって実感できます。TSSとは運動強度を測る値で、自分がフルパワーで1時間TTをした場合にそれを100として、そこからの相対値で表します。
PC2までの間はペースに余裕をもたせられていたという自分の感覚で、その区間のTSSがそれぞれ67、65。粕尾峠を含む箇所では、最低ギア比が39-25という状況ゆえ、傾斜との関係で踏まざるを得ず、その結果TSSは165と大きく増。その結果の途中休憩を挟んでしまっています。PC3と4の間は老越路峠を含むので77で、ややオーバーペースだったPC4と5の間は70。最後はそれなりに手を抜いたので60。
ブルベではなくても、ロングライドを想定し、「普段から自分がどのくらいの強度(ペース)で走ればよいのだろう?」と思われている方がいれば、こういう機材で数値化することで実感し、本番への自信を得ることが出来、シミュレーションが可能です。また、本番データを見返し、次の走りへの参考にできますので、大変おすすめです。
ちなみにダンシング率は全体の1.4%でしかありません。NPowerは151Wなので、私のFTPからすると、やはりちょっと高めですね。あと10W下げたい。
パワーメーターがレーサーだけ役立てる機材だと思われれば、それは間違いだと思います。経験値を数値化し、確実に自分の成果にするのは、データが好きな人ならハマる方法ですね。
ご検討下さい。
Hiroki Kawamoto liked this on Facebook.
Motohiro Hosoda liked this on Facebook.
Nakazaki Shuichi liked this on Facebook.
Yukihiro Iwamoto liked this on Facebook.
裕幸冨松 liked this on Facebook.
Takayuki Atobe liked this on Facebook.
Yoshiyuki Tatebayashi liked this on Facebook.
Yoco Saikachi liked this on Facebook.
Ryoichi Imai liked this on Facebook.
南邦裕 liked this on Facebook.
Tadashi Hirose liked this on Facebook.
Ryuichi Yoshida liked this on Facebook.