美しさとは

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某代理店さんからのリリースでとあるスチールフレームの写真を拝見したのですが、ガッカリしました。遠目には当時のままかと思いきや、サムネイルをクリックしてみれば残念賞。

イタリアンバイクは本国生産時代から仕上げにしろ、細工にしろ、精巧とはとても言えないものが平均的なので、他国生産になればなおのことなのか、あるいは調度良い加減なのか…それにしてもちょっとひどいなと思いましたので、一応ポストしておきます。

「メッキと色の切り替えが美しいシート集合部」との写真コメントですが、「え?」っていう感じです。フォークもクラウンからブレードからちょっと余りにも雑…メッキは凸凹だし(磨き無しのどぶ漬け?)、ラグとパイプの際もgdgd…

もうちょい頑張れなかったんでしょうか?

私がスチールに乗るなら、売るなら東洋フレームを選ぶのは、その仕事がしっかりしているからです。なおかつ、「ロードってのはこういうもんだ」という上からな目線で仕事をされることもありませんから、MTBでも作って頂けますし、素材もなんでも出来ます。乗る人が楽しめる自転車に対して真摯に向き合っていただいて、その結果としていろいろな自転車を作られてきました。それがOEM生産の量と質にあらわれているわけで、自転車以外でも同じだろうと思うわけです。

今の時代、これはすごいという自転車をスチールで作るなら、日本国内生産が1番良いです。

話は戻りまして、これが”30万円弱のお仕事”とは到底思えないものですから、私は別の意味で溜め息が出ましたというお話でした。自分で店を開けた当時、今回とはまた別のスチールフレームを仕入れてみたものの、余りの出来の悪さに愕然とした覚えがあります。

「またお前は余計なことを…」と思われているかと思いますが、自転車屋である以上はその眼を光らせておかないとイケないと思うのです。それが見極めというものだと思うので。

ではまた。

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