この記事は約 5 分くらいで読めます
大塚さんにはペダルとコーチング(のようなもの)でサポートさせてもらっています。
有名人ではありません、ただのアマチュアレーサーです。20年以上レースをしてきて、MTBのXCもロードの実業団も経験し、今は自分の限られた時間の中で満足できるレース活動が可能な(それでもかなり厳しいですけどね)シクロクロス一本に絞って活動されています。チームはイルクオーレさんのメンバーですが、私のところにも色々相談に来ていただいてまして、その都度お話してきました。
時折、自転車について相談してもらっていたんですが、すごく信頼していただいているなぁとその会話から感じるのが心地よくて、ついつい本気で話し込んでしまいます。遊びなんだけど、お互い真剣(笑)あーでもない、こーでもないと自転車談義はどこまでも続きます。
でも、ふざけてないところが心地よいんですよ。悩みとは言ってもふさぎ込む悩みではなく、何かを変えたいと思うからこそ、超えなければならないストレスの壁という感じでしょうか。「使えるようになれば良いことはわかっているけど、使えるだろうか?」と。
自転車に対して(もしや、全ての事にかもしれないけど)、ここまで真面目な人はあまりお目にかかれません。「自転車が好きです!」っていう人は沢山いるんですけどね。自分に嘘をつかない人って稀なんですよ、しかもそれを話せる相手には話してくれる人。普通は自分の弱さから逃げるし(私も笑)、それを強がって話す傾向(ん?覚えアリ?笑)があるでしょ?自分に言い訳しちゃうでしょ?「時間がなくて(仕事が忙しくて)乗れない」とか(笑)
悩みがあると相談されて、それに対して”おだてる”話じゃないと、納得しない人は結構多いです。「まぁ、お客さんだし」と言われればそうなんですが、僕はそういう時”お客さん扱い”しないので、不快感を覚える方もいるでしょう。でも、だからこそ大塚さんは相談してくれているのは分かっています。でも、一応使い分けてますよ。ファッション性重視の方にはマジメに詰め寄ったりはしません(笑)
今回は長年使用してきたTIMEのATACからDIXNAのクロス48ペダルに変更してもらいました。流石に20年以上使ってきた機材を変更してもらうのって大変です。私も長年ロード・MTB共にTIMEペダルを愛用してきたので、その大変さ(というか気持ち)はわかります。その大変さを分かっているんですが、「何かを変えたい」というご本人の希望あって、替えることも選択肢に入れてもらいました。自分自身でテストして、その効果を具体的にお話して、その結果やるかどうかはもちろん本人が決めます。そうでないと、”使える”ようにはなれません。どんなときも大事なのはモチベーション。
機材を変更する時、それにより生じるネガティブ面を精査するまでは良しとして、ポジティブ面をネガが一つでもあると消してしまったり、そのネガを最悪のケースまで想定して実際はありえないことまでプランニングし足を止めて引き下がるケースはよく見かけます。大塚さんの場合、じっくりと相談させてもらって、ご本人もよく考えてもらって、決めてもらいました。その過程で自分には何が欠けていて、何が必要で、それに対してどのようにアプローチするかということが客観的に整理できたのだろうと思いました。
だから、「これなら使ってもらえそうだな」と分かったのでサポートさせてもらったという経緯です。
”使えるかどうかわからないけど”ということではその条件は出せませんからね…
何が言いたいかというと。
機材を変えることで”ある程度の変化”は必ず起きます。また、その変化の具体的な印象を想像するには、一定の期間の経験が必要です。だから諦めろということではなく、そういった変化を起こしてこそ”それが経験になる”ということです。だから、最初はしょうがないので、”使ってみたいな”という思いを我々に伝えていただいて、それに対して”相談”に乗りますよ。でも使いたい気持ちって早々萎えませんね。だから、いずれにしても使っちゃうほうがベター。ただ、”相談”といいつつ後押ししかしない人も多いですから、気をつけて下さい。
パーツを交換することだけが変化ではなく、最終目的は自分自身を変えることです。
”ある道具を使えるかどうか?”と悩むところはわかりますが、”使えるようにする”のは自分の実力やスキルや経験で決まります。ゆえ、まだ初めて1〜2年の内は”使えているかよく分からない”のって普通ですよ。使えていると勘違いすることも含めて、進んでは後戻りしながら、ちょっとずつ成長するんです。
変えることで自分に起きる変化はポジ・ネガ両面あります。そのネガをどう消すか?とか、どう処するか?を考えることで、大きな経験となります。どっちも気にならない人、気づかない人はいるので(笑)それはそれで才能でしょうね。(笑)
自転車のフレームも”どれが一番いいか”とか、”どれが合っているだろう”と考えてしまいますが、自分をフィットさせないといけない部分って絶対に存在します。それはネガではないと思ったほうが良いです。単に慣れるというケースもあれば、意識的に合わせないと行けない場合もありますし、そもそも無理なケースは有るでしょう。そこは相談で解決します。その為にお店はありますし、ネットでは絶対無理なことです。相手は自分をどれだけ知ってくれているか?が相談相手に必要な要素ですし、その上で真剣に向き合ってくれているか?が大事。「いいじゃん、かっこいいね、軽いし」なんて言うのは簡単なんです…
機材はどんどん変えた方がいいと思っています。「お金使えってことか」と解釈してもらっても構いませんが、高いものを使うだけが変化ではありません。そういう真面目なサイクリストには色々なプランを提案したいと思っています。自転車屋さん(特に個人事業なら)ってそういう人が好きなんですよ。とにかく買ってくれる人もありがたいけど、どんどん使って、真剣に話してくれて、素直に聞いてくれる人(まずは飲み込んでくれるという意味)。ま、都合のいい話ですけどね。
そういう方、何人か知ってるんですけど、僕はそういう人を自分のお店にとっても自分にとっても、欠かせない大きな財産だと思っています。
こういうこと書くと、また「この店はガチだ」とか言われちゃうんだろうなぁ(笑)。
でもさ、スポーツや趣味をするなら”ガチ”の方がかっこいいでしょ?
Takayuki Asaka liked this on Facebook.
Ryoichi Imai liked this on Facebook.
Kenji Wakabayashi liked this on Facebook.
Tadashi Hirose liked this on Facebook.
牧野崇 liked this on Facebook.
Shogo Otsuka liked this on Facebook.
Junya Ideta liked this on Facebook.
Yoco Saikachi liked this on Facebook.
Nakazaki Shuichi liked this on Facebook.
「でもさ、スポーツや趣味をするなら”ガチ”の方がかっこいいでしょ?」
機材を変える時の真面目な話 https://t.co/Go2CjFYmkP @bicidimattinoさんから
Kenta Kobayashi liked this on Facebook.
Kazushige Murayama liked this on Facebook.
Naoto Yauchi liked this on Facebook.
Yukihiro Iwamoto liked this on Facebook.
中島謙 liked this on Facebook.
Kudo Osamu liked this on Facebook.
裕幸冨松 liked this on Facebook.
Keiichi Tsujiura liked this on Facebook.
Kanetsuki Takayuki liked this on Facebook.
Kazuyuki Suzuki liked this on Facebook.
Hiroyuki Habu liked this on Facebook.