パイオニア ペダリングモニターの新型について聞いてきました

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パイオニア ペダリングモニターの新型について、パイオニアさんに聞いてきました。
※原文ではありません、内容がずれぬ範囲で私が編集しています

Q:新型は何が違うのか
A:大きな違いはありません(笑)。新型で出来るようになったことは大きく2つ、オートキャリブレーションと計算ロジックの修正です。後者に関しては精度のアップなどを実現しています。前者は5分間動かさないとシステムはスリープするのですが、スリープ明けにクランクが垂直方向になっていると自動的にゼロキャリブレーションを行います。バイクが傾くなどしていた場合、クランク位置やバイクの状態ががしきい値内であれば実行されます。

Q:新型はいつから販売しますか?
A:ショップさんでの受付は10/17から行います。ですが、取り付けてショップさんへ返却を開始するのは、10月末日からになります(予定)。ゆえ、クランクを長い間預けておけない方は、そのタイミングを見て預けて下さい。それと毎年、11月〜12月は申込みが一年で最も集中します。それゆえ、お預かりする期間が通常より長引く可能性もありますので、その点はご了承下さい。今回のキャンペーンでは11/19までに申し込んでいただき、12/28までにクランクを送っていただけば大丈夫です。

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Q:なぜ、カンパはPOTENZAなのか
A:カーボンクランクに装着した場合、ある条件(ここでは言えません)において数値が安定しません。それはクランクアームによって異なるので、今回FSAでは可能になりました。他社がどうされているのかわかりませんが、大きな違いは無いと思います(意味深)。パイオニアでは基準値内に収まらない現状ではリリース出来ないということです。それでもカンパユーザーさんから熱い声をいただき、POTENZAで実現しました。シマノ同様に、現在お持ちになっているクランクをショップ経由で送っていただき、そこに装着します。

Q:ユーロバイクで発表されたアレは?
アレですね。あれはセンサーで今後何が出来るか?という提案の中の一つです。幸い、ユーロバイクでは殆どの方から好評を頂いたので、製品化するかもしれません。センサーの大きさはダミーなので、実際に商品化する際には小型になりますのでご安心下さい。特にアンクリングを測定するセンサーでは、すぐに効果が期待し易いですし、荷重ポイントが分かることでフィッティングにも役に立つと思います。パイオニアでは計測機器でサイクリングを変えていくスタンスで、いろいろな可能性を探っています。

Q:今後の展開は
A:やはり使えるクランクを増やして欲しいという要望が多かったので、まずはそれを実現しました。開発力にも限界はあるので、優先順位を付けて開発を行っています。他社でも色々と出ていますが、パイオニアだからこそ出来る強みを知って頂けるようにショップや代理点と連携して、今後も拡げていきます。よろしくお願いいたします。


カーボンクランク絡みの私の見解ですが。恐らく、他社はある一定以上の”正常ではないと思われる”数値をカットオフしているのだと思われます。ANT+である限り、生データではありませんが、それ以上に数値をカットしないと難しい(事実上無理)ので。

繰り返しますけど、
 「シマノ純正パワーメーターは買わなくていい」
と思います。

「シマノが出たら、また全部それになっちゃうんでしょうか?」
と心配する声多数。そして、パイオニアは買っちゃダメなのか?と根拠のない声も。

現在得ている情報では、ベクトル・フォースは出ません。なぜなら、シマノはメーターヘッド部を作らないからです。これが最大のデメリットです。

ヘッド部はGARMIN他に頼ります。あるいは、将来的にそういうものを出せるように、他社のヘッド部を使って実現することも考えると言っている程度です。

なお、仕様として後付は出来ません。チェーンリングレスという仕様はありますが、最初から組み付けてあるクランクをまるごと買う必要がありますので、デュラで15〜20万、アルテグラに下りてきても13〜18万程度と初期投資額が高額です。多分日本では売れません。

ゆえ、シマノの純正パワーメーターになぜ期待するのかよく分かりません。

多分、パワーメーターが何か、どう使うか、あるいは自分の目的は何かが決まってないし理解していな人がシマノだからと”ブランド待ち”されているんだと思います。パーツ以外のシマノ製品は基本的に出来が違うので、都度判断になります。特に電子機器はシマノの鬼門。アクションカムはどこ行っちゃいました?サイコン類は?

今からシェアひっくり返すのは無理でしょうから、マイノリティになるでしょう。でも、なぜリリースするのか?と言えば、極めて小さな日本市場を全部あるいは半分のシェアを狙っているのではなく、その何百倍もある欧米市場の1割や2割を狙っているからですね。

パイオニアは後付出来るからコスト分割出来るし、カンパにも、キャノンデールにも使えますし、トレーニングアシストもある。今回の新型リリースで”もう勝負あった”としか思えません。

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