練習は無駄じゃない

この記事は約 3 分くらいで読めます

img_20161105_222647

着実に前へ進んでいると感じた土曜日の夜でした。

9月からイル・クオーレの大塚さんのコーチングを担ってきました。

今回、大塚さんから依頼されたのは今シーズンを前向きに、意味のあるシーズンにし、結果に少しでも納得できること。「レース経験も無いのにそんなことできるのか?」という意見もあるかもしれないけれど、それがないから見えることもあるはず。また、こういうことは信頼が大事。どんなに速い人でも、言葉が通じなければ意味はない。

自転車レースで勝てるのは一人だけだし、その可能性があるのは出走する中で1割ほどだからどうやっても勝てない選手がほとんど。にも関わらず、毎シーズンを高いモチベーションで過ごすのは難しい。前より良くなっている実感がなければヤル気なんて起きるわけない。

特にC1は厳しい。C2とC1の差はものすごく大きいので、中途半端に上がるとえらい目に合う。MTBのXCもそうですけど、一発昇格できるくらいじゃないとトップカテゴリーでは相手にされません。でも、レースをするのって結構辛い。国内トッププロに普通の人(厳密には普通じゃないけどw)が食らいつくって、ものすごいこと。僕はレースはしてないけど、その辛さは痛いほど分かるので何とかして力になりたいと思って依頼を受けました。

定期的にお店まで報告に来てくれたり、練習後にはデータも含めて報告してくれるので、その言葉尻からも少しずつ変化していることが感じ取れていました。でもレースはレース、周り次第で変わってしまう。自分で展開できればいいけど、そんな選手は一握り。自分がやってきたことが正しかったのだろうか?ということを非情にも証明してくれるのがレース。嬉しくも悲しくもある。基本的にレースは勝者の為にある。だから自転車レースは難しい。ほとんど勝てる人がいないのに、なぜ走るのか。

私は見ているだけなので気楽かと思いきや、これまで一緒にやってきた成果が出てしまうことへの緊張感で心拍は上昇、いまいち口に入れる食べ物の味もわからない。まだ目標はあるし、シーズンはまだ終わりではないけれど、まずは通過点としていいレースができました。満足ではないけど、やってきたことは間違っていなかった。

コンディション調整も外していないし、練習メニューも着実に身になっている。シクロクロスで必要な要素とそこから足りない部分、あるいはライバルに対して勝っている部分を確認して、認めて、補ってきた。もちろん、大塚さん自身の長いレース経験に頼っている部分もあるけれど、それも含めてまた別の選手にサービスできる糧を増すこともできています。

新城幸也選手の言葉を思い出しました。
「自転車がすごく好きなんです。やったらやっただけ、苦しんだ分だけ必ず返ってくるから。」

この言葉は私が練習中によく思い出す言葉です。

もっと走れる人やプロのコーチからみれば、我々がやってることは”おままごと”かも知れないけど、少なくとも気持ちでは負けてはいけない。最後まで、やれるだけやるしかない。いい結果を目指して頑張ります。

レース中に応援していただいた方、ありがとうございました。
またよろしくお願いします。

スターライトクロス幕張 〜ショウゴの日記〜

http://blogs.yahoo.co.jp/commencal119/40277249.html

dsc_1628