この記事は約 2 分くらいで読めます
「バロックギアは楕円ではない」
「楕円ギアとは仕事が違う」
そう言い続けてきました。
しかし、それをなかなか頭でイメージしていただくことが難しいだろうと思ったので、参考データを作成してみました。
昨日、本日と同じインターバルメニューを実行し、その際のデータを比較します。
1m-30sec 320W x5本
を実行した際のラップデータを比較します。
抜き出したのはペダリンググラフです。
ペダリングモニター独自の機能で、30度毎にどの方向にどの位の力がかかっているかを可視化しています。90度位置で踏み込む力は真下を向き、そこをピークにして接線方向に力を掛けた状態が理想的な曲線です。きれいなサインカーブを描ければ良いわけです。しかし、私の場合には120度まで踏み続けてしまうという癖があります。そうなることで、抜きが甘くなり、踏みすぎてしまいます。ゆえ、次に踏み込む側の足に対してネガティブフォースを発生させます。これはあまり重いギアを踏んでいない時であれば、大きな問題になりませんし、踏みすぎも緩くなりますが、登りなどの苦しい状況では顕著になります。
以下の2パターンを比較すると、その改善模様は顕著に表れています。
グラフは明らかにきれいになっており、ケイデンスも約7%改善しています。つまり、低いギアを回転させることで同一の出力を得ることが出来ました。120度付近で法線方向に残ってしまっている力も抜けています。
高ケイデンスに関しては、すべての状況やライダーにとってメリットであるということはありません。あくまでもレースライクな走り方ではメリットが大きく、大きなギアを使って同一出力を得る方法は効果的ではありません。例えば、アタックした前方を走る選手に10秒ほどで追いつくことを想像して頂くと実感できるかと思います。
あるいはロングライドなどの相対的に余裕のあるペース走行に対しては、必要以上の踏力を発揮することと無く、ペダルをスムーズに回転させることができますから、登坂時や高トルクが必要な時に威力を発揮するでしょう。
これはペダリング時のピークトルク位置を何も意識せずにペダリングした結果です。FTP比で130%なので、正直調整している暇はありません(笑)しかも、この3本は後半の3本なので、必死ですよ(笑)
こういった効果を体感し、なおかつ可視化出来るのはパイオニアのペダリングモニターだけです。
大きなギアや高い出力は機材を軽くしても踏めるようにはなりません。なぜなら、あなたは変わっていないからです。また、あなたのスキルも変わりありません。
スミス バロックギア
16800円(税別)
※34/4と36/4は在庫ございます
以下は真円ギアを踏んで出力した場合
以下はバロックギアを踏んで出力した場合