KABUTO AERO R-1ヘルメットの受注を開始しました

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これは今期最も注目されているヘルメットです。

「KABUTO AERO R-1」

エアロヘルメットは海外メーカーで多くリリースされていますが、よく聞く不満点としては
・ L/XLサイズじゃないと被れない(ので帽体が大きく、重たく、かっこわるい)
・ 高温多湿な日本では暑い
・ 値段が高い
・ 暑い割に効果があまりない
などと聞きます。

特にフィット感に関しては酷いものもあり、サイクルモードで幾つか試着したのですが、ガッカリするもののほうが多かったです。なお、サイクルモードに展示されていたAERO R-1は試作品のため、パッドは簡易的なものになっていました。ですから、あれでフィット感をインプレしている方も見かけるのですが、時期尚早です。

KABUTOなので、メッシュ付きのAI.NETが付属しますし、メッシュなしパッドも2種類付属するでしょうから、好みのフィット感を追求できます。

他店さんブログ等でもこのヘルメットについては書かれていると思いますが、それらよりもグッと芯を突く内容を書いておきます。

AERO R-1は何故涼しいのか
海外メーカーのヘルメットを見ていると、勘違いしていることがあります。「穴を開ければエアが入る」と思っている点です。まぁ、そもそも欧州では湿気もないので、そこまで空気の抜けや涼しさに特化して開発する必要性は感じていないでしょう。既にKABUTOからリリースされているゼナードをお持ちの方は感じてらっしゃると思うのですが、「エアは抜けが肝心」なのです。どんなに沢山の穴が空いていても、空気は後ろに抜けない限り入りません、通りません。当然のことです。そこでKABUTOはオートバイヘルメット開発用に使っている自社の風洞施設を利用し、実際に社内の色々な人間に被って体感してもらうことで、”エアの抜け具合”を感覚に訴えるという開発を行いました。もちろん、シミュレーションは行うのですが、最後は人間の感覚が最も評価を得ると知っているからです。暑くてストレスを感じては意味がありません。オートバイヘルメットを被るとわかりますが、1センチ四方くらいの小さな穴が2つ3つ空いているだけで、頭にそれらが抜けていくのを感じるのです。オートバイ用で穴を大きく空けることはライダーを間保つ上で出来ませんので、その為の技術が養われました。海外メーカーはそもそも高温多湿なアジア地域でエアロヘルメットを使うことなど想定していません。

AERO R-1はなぜ軽いのか
エアロヘルメットを作るにあたって、ベンチレーションホールの数を減らした結果、衝撃を受ける発泡部分を薄くすることが出来ました。また、従来型のヘルメットでは穴の数、デザイン、エアの抜け方、フィット感を総合的に追求する結果、開発工程とそのコストが増大していくのですが、エアロヘルメットではいくつかの項目を固定化することでそのコストを下げることに成功しています。と聞くと、むしろ海外メーカーのエアロヘルメットがなぜ高価なのだろう?と疑問も湧いてきます。まして、それらはオリジナル型ではない事が多い(つまりOEM元にある型)ので、そこまで高価になるとは思えません。ちなみにKABUTOでは全てオリジナルで型起こししています…(コレすごい事です)。

なぜバイザーを装備したのか
実はエアロヘルメットの効果を最大限発揮するにはバイザーが欠かせません。先の風洞施設やシミュレーションの結果わかったこととして、ヘルメットの穴を塞いでも目立つ大きな効果は無いということです。その差は僅かに留まります。しかし、アイウェアではなくバイザーを装着することでその効果は明らかに大きくなります。40キロで1時間走ると分単位での違いが出るのはバイザーの効果が大きいのです。ゆえ、TTで使用するヘルメットはバイザーが一体式になっていることと思います。サングラスを使うのであれば、タイムを捨てているようなものです。TTを写真を見ると個人スポンサがー多いアイウェアの契約に縛られている選手が見つけられますが、あれをバイザーにすればタイムが上がるのは間違いないでしょう。むしろ、バイザー無しTTヘルメットに関してはアイウェアメーカーとの共存を計っているのだと思われます。

つまり、
タイムトライアル
トライアスロン
には最適ですね。

もう、高価で、かぶりにくく、重たく、利用機会の少ないタイムトライアル用ヘルメットを買う必要はありません。

また、ロングライドやサイクリングでも、メガネを使用したままバイザーをしようすることも出来ますし、アイウェア装着に関する様々なストレスを軽減することができます。

本当に日本でちゃんと使えるエアロヘルメットの登場です。

入荷予定は3月。
価格は19000円(税別)です。
本日より、ご予約は店頭、メール(info@biciclettadimattino.com)で受け付けております。

早期予約特典は23日15時までです

AERO-R1
・優れた通気性能 オートバイヘルメットで培った技術「ウェイクスタビライザー」を装備
・通気性 トップエアホールを設け、「吹き抜ける風」を実現
・軽量 ロードエアロジャンルトップクラスの軽量性
・シールド エアロヘルメットに欠かせないシールド付属

その他新型アジャスター、アイウェアストッパーなど細かい部分にもこだわりました。

カラーはパールホワイトレッド、ブラックグリーン、ブラックブルー、マットブラック、マットブラックレッド、マットホワイトの5色。サイズはS/MとL/XLの2種類です。