チェーンの交換が必要な状態とは

この記事は約 2 分くらいで読めます

まず根本的になんですが、チェーンは切れるものではなく、切れないものです。

実際、私は一度も切ったことがなく、今後も切る予定はありません(笑)

ではなぜ突然切れるのか?というと、理由は簡潔で”酷使している”ことに他なりません。運が悪いのではないのです。

それを防ぐには4つの方法があります。
1:適切にクリーニングすること
2:適切な注油をすること
3:長い時間使いすぎないこと
4:過度に摩耗したカセットやチェーンリングを使用しないこと

クリーニングはやりすぎてもよくありません。中には「週に一度やってます!」とアピールをされる方もいらっしゃるのですが、適切な注油を行うことで700〜800キロ程度の油膜維持は可能だと思いますから、それ以下の距離で過度に汚れたり、油膜が切れたりする場合には、やり方が間違っている可能性があります。

クリーニングし過ぎで何が悪いかというと、洗った後の注油を充分に出来ない可能性の高さ、それから汚れるから洗わないといけないケースを考えると使用中の状態はかなり汚いて思われ、よくありません。

長い時間使いすぎないというのは、距離換算でも構いません。そのほうが一般的でしょう。しかし、「まだいける」という感覚ではなく、「もう止める」という感覚でいることが大事です。”何かおきてからでは遅い”ので、その前に可能性を最小限化することがメンテナンスの目的なのですから。

多くの場合、シマノのチェーンは3000〜4000キロ程度で交換が必要になると思います。全体の長さが0.75%ほど伸びるのがこの距離程度です。変速の不具合を感じるのは2500キロ程度からですが、それが顕著になるのは3500キロ程度でしょうか。3000キロを境にして、0.5%以上の伸びを発生させることが多いと思います。KMCチェーンでも同様で構いません。

0.75%程度で交換していただくことを推奨します。シマノのガイドラインでは1%としていますが、それよりも前に交換することで可能性を限りなくゼロにします。前述した4つの方法を完全にカバーできないケースも含めると、チェーンカットの可能性は高まると考えるべきだからです。

4の過度に摩耗したチェーンリングとスプロケットを使用しているケースも多くあります。チェーンリングは1万キロ程度、スプロケットはそれよりもわずかに早く交換すべきです。これもまた「大丈夫、まだ使える」と頑張ってしまう人に限って、チェーントラブルを多く発生させます。

最後に
高価なチェーンを使用する必要はありません。Rメカプーリーと同じで、高価なものに交換しても適切な使用方法でなければ、むしろ抵抗は増え、ドライブ関連のトラブルは増えてしまいます。

最近思うのですが、Stravaというアプリを使っている人が多いのですが、機材登録機能もありますし、頃合いをみて”交換アラート”など出してくれるとありがたいんですがねぇ…。