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今、書店に並んでいるサイスポの特集を是非読んでみてください。
スチールバイクに興味があるなら必見の内容。
私は去年の5月、東洋フレームの工場を訪ねました。自分のフレームがどこでどうやってできているかを確かめに行きました。京都から奈良を経由し、大阪までのサイクリング。途中でTOJも観戦。
石垣鉄矢さんとは何度もお話をする機会(お酒も入るとたいへん楽しい)を頂きました。その経験は自分の自転車感の地盤を更に固めるチャンスになりました。現在、私は2台の東洋フレームを所有していますが、どちらもこれまで乗った自転車の中で最高の精度だと直感で感じますし、何より走ります。全てがいい塩梅に調整されており、苦しくない心地よい時間を味わえます。
文中にある某メーカーのOEMとはアレのことでして、それに使われいるパイプは彼処のアレなんですが、東洋フレームさんでは普段は使わないものです。理由は文中にある通り。
鉄だから重い?遅い?速くない?それは作り手の限界によります。固定概念ではなく、理想に忠実に作りる東洋フレームは、まさに至高です。
自転車は芸術品でも、機材でもありません。走るための道具です。
良い自転車に乗ってみると「あー、自転車ってこんなにも気持ちいいのか」と気付かされます。あなたの選択がレースの為の機材ではない選択だというなら、それは硬いとか柔らかいとか、素材が何だとか、重いとか軽いとかではなく、気持ち良さの感覚についてこだわるものだと思うんです。
ちなみに
微妙なニュアンスを分かっていただけると良いのですが、私は「日本で作ったフレームがほしい」と思ったわけではなく、「鉄がほしい」と思って、色々並べた中から選んだのではありません。その他からは何も感じません。
”東洋フレームの仕事”に興味がありました。どの材料で出来ていても、どこで作っていても、それに興味はありませんでした。
ただ、何かを感じただけです。乗ってみたいと思いました。
誌面にあるハンドメイドバイシクル展においては、東洋フレームだけは異質。その他とは明らかに違います。私が東洋フレームを選ぶに至ったくだりは、あくまで私の直感と想像においてだったのですが、職人さんたちと会話してみると、言葉や表情の中に”正にそれ”を見つけましたし、ご本人らも自覚された上だったので、「あ、やはりそうだったのか」と思ったのでした。