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今回はCWさんの広告記事でASPITEの特集が出ていました。
確かにこのタイヤはいい。しかし、チューブレス(FORMULA PRO)には敵わない。
当ブログに何度か紹介しています、大塚さんが今回始めてFORMULA PRO チューブレス RBCCを試してくれたので、その感想と共に、IRCのチューブレスタイヤの魅力を再度書くことにします。
大塚さんはASPITE PROも使っていて、良いタイヤだと褒めていました。しかし、今回のFORMULA PROには更に大きな驚きを感じてくれたようです。
〜以下、引用と一部が私との会話文〜
本日はクリスクロスにチャレンジ。
走り始めは脚が重いなという感触。
アップに20分程度
フォームスプリントで全身の神経を目覚めさせる。
1050Wほどの出力が出てちょっと驚く。恐らくタイヤをチューブレスに替えたおかげ。タイヤの安心感が過去のクリンチャータイヤを凌駕している。
驚くほどの安心感でもがくことへの恐怖感がなくなりました。
その後、30秒ダッシュ(600W程度のダッシュから270W以上維持)1分30秒レスト(210W平均)を10本×2セット
レスト後、5分のVo2max。
チューブレス、ホント良いです
この良さを、自転車の操縦に苦手意識を持つ人に感じて欲しいです。
私「そうなんですよ。私はTLで下りへの苦手意識が減りました。ハイスピードでのコーナリングもですね。」
あー、分かります。その感覚。河川敷走っただけだけど、タイヤの潰れ方に腰砕け感が無くて、とても自然。コンパウンドなど素材でグリップさせるクリンチャーと比べ、構造で走らせているなぁと思いました。余計なものが無いから乗り味に雑味が無く分かりやすい。
素晴らしいタイヤです。
この乗り心地の良さと走りの安心感と軽快感はチューブラー至上主義者にも受け入れられる筈。
チューブレスの魅力はチューブレスであること。チューブがないという点に尽きます。
それが有る限り、性能の限界は天井に突き当たります。つまり、どこかを削って、どこかを突出させることは出来ても、全方向での性能向上は難しいということ。
IRCでは最も高性能なタイヤとしてチューブレスを開発しています。ASPITEも良いタイヤですが、本音を言えば「どれだけ開発しても、構造的に勝っているFORMULA PROには全然及ばない」のが現実です。
つまり、ASPITEを褒めておきながら、FORMULA PROを使わないのは単なる食わず嫌いかでしょうね。
でも、注意して欲しい事は
チューブレスは規格になっていないと何度も書いているとおり、組み合わせ次第で不安定さも露呈します。ただこれはクリンチャーでも同じであって、海外の幾つかのメーカーのタイヤではビードが伸びてしまって、パンク等でエアが抜けるとタイヤがリムからすぐに外れてしまうこともあります。
規格化されることがチューブレスにとってシビアな問題なのは、チューブがないからですね。エアが漏れてしまいます。クリンチャーでもいくつか問題があったものの、”走行できないわけではない”ので問題視されていないというレベルです。
リムはチューブレスレディではなくチューブレスを使うことをオススメしています。
”レディ”はユーザー自身がチューブレスにするために予め準備してあるという事であって、それ次第ではチューブレスではなくなり、その作業の大きさも精度もユーザーに委ねられているという”いい加減な”表示に過ぎません。
実際、”レディ”と言いながら全然準備できていないものが多いので、ユーザー側の準備にとんでもない手間が掛かるという次第。メーカー側はその点を重要視しておらず、それほど問題視もしていないということのようです。だから、”レディ”はそういった仕事の放棄、あるいは精度問題の露呈ということです。
これが”チューブレスは面倒らしい”の正体ですから、私が案内したとおりにちゃんと使えば問題ないですよ。
そして、最高性能を誇るタイヤを使用できます。フレーム性能がいくら良くても、タイヤが駄目なら困りますね。
今も今後も、信頼して使えるレディの組み合わせを探っていますし、そのようなものが見つかればその時はご紹介したいと思います。