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久々にカーボンバイクに乗り換えたのですが、それがまたこのスーパーな「REACTO TEAM-E」なので、走るのが楽しくて楽しくてたまりません。
前作REACTO2(2014〜2017)は空力に重きをおいて開発されました。これはその時代に求められたレースにおけるニーズに基づいたものです。しかしながら、現在ではエアロであることは当たり前になり、その上でどのように優れているかという様々な要素についての性能追求が求められています。
REACTO3(2018〜)はそういったさらに高い次元のエアロロードを開発するにあたって次のようなテーマを設定しました。
「Aerodynamics Simplified」
これは過去2年にリリースされたREACTO2の性能を上回る他社のエアロロードが、それを追求するあまり複雑化し、専用パーツを多く使用し、限定的なユーザーにしか適さないバイクになってしまっていることを鑑みてのことです。
ライバルとしてMadone RSLやVenge ViASを挙げ、世界最速のバイクを目指して開発されていますが、ライバルはメカニックにとってまるで悪夢のような作業性の最悪さを誇るのに対して、New REACTOは大変ユーザーフレンドリーです。また、メリダはライバルが無駄にエンジニアードし、複雑化させ、異常に高価な値付けをしているのに対して、常識の範囲で限界まで突き詰めたエンジニアリングによって、扱いやすく、手が届きやすい価格に収めるというポイントを説明しています。
① Marginal Engineering VS Over Engineering
マージナルとは限界までという意味です。余計なことをせず、性能追求を行いました。
② User Friendly VS Mechanical Nightmare
これは見たままです。ライバルは正に悪夢。ユーザー自身が弄ることは大変困難でしょう。
③ Reasonable Price VS High SKU Price
これもそのままです。
全てはシンプルに、エアロロードバイクを追求することの為に。
エアロロードにありがちな、レスポンスの欠如やダルさ、低速域での加速性の悪さ、登りでの振りの重さ、脚を使うフィーリング。これらがREACRO3からは感じません。ホントに?と思う方は試乗しに来て下さい。驚くと思います。
その上で縦方向の突き上げや振動を吸収し、とてもコンフォートな乗り味を発揮します。でも、剛性はしっかりプロ仕様ですから、ガツンと踏めばギュンギュン伸びる速度を味わうと、これまでは速いバイクはそれなりに凸凹や振動を伝えると思っていたイメージや、エアロロードがもつネガティブイメージの両方を感じないため、ある意味では不思議な、ある意味では未知のバランスを持つバイクだと感じました。
この自転車を組んでからやく170キロ/6時間を走ったまでの感想ではありますが、同控えめに言っても最高だとしか思えません…
このバイクを良いと感じる方は、ある程度の出力で踏むことができ、なおレースやそれに相当する走り方をする方です。当然といえば当然ではあります…。同じREACTO3でもCF2グレードのフレームは、チーム仕様(CF4グレード)よりもやや高いハンドル位置にし、フレーム剛性も適度にコントロールし、キビキビさを抑えるなどして乗りやすくしています。
どちらも試乗できるように用意していますので、乗り比べて決めて下さい。
いつものペダリングモニターとバロックギアを装備。バロックはいいですよ。登りで最後までしっかり回しきれます。
ハンドル周りはこちらもいつものDIXNAです。DIXNA最高ですよ。安いし、使える、素晴らしい道具です。特にこのアグリーハンドルバーはレース志向の方に好評です。
コンポはクランク以外をR8000にしました。これがまた最高ですね。申し訳ないですけど、6800が霞みます…。変速がキレキレです。
サドルはSMP。これがないと私のサイクリングが成立しないんですよ…。SMPは”合うか合わないか”ではなく、”セッティングが出せれば誰でも使えるサドル”です。セッティングを出すにはライダー側にある程度の経験も必要になりますが、出せたら最高のメイトになりますよ。