スマートローラーについて考える

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冬になったり、あるいはこんな雨続きだとローラー台に乗ることが多くなります。

え?多くならない?雨でも寒くても走るって言うそんな方にこの記事は不要です(笑)

2018年は各社から第2世代的なものが出始め、他メーカーでも落ち着いた感がありますので、そろそろ買い時かなと思っているわけです。

Zwiftを筆頭にして、バーチャルトレーニングアプリケーションはKinomap、Sufferfest、FULGAZとこちらも出揃いそれぞれの目的に合わせて選べますから、やはりハードが欲しくなるタイミングです。

今更ながら、ローラー台について調べてみました。

スマートローラーには
 ・実際にひずみゲージを組み込んだもの
 ・ケイデンスやフライホイールが回るスピードから計算するもの
との2種類がありました。

1台1台調べてますけど、それらのスペックをはっきり表記しているものが少なく、「ANT+で出力を送信可能」とか大雑把な感じでわかりにくいです。

ここは大事な所なのでごまかさないほうが良いと思います。

で、ZWIFTのサポートページを見てみました。

サポート製品のにも色々あるみたいです。

「”zPower” は計測されたスピードをZwiftにて作成したバーチャル・パワー曲線から算出したワット数を表示します。選択されたトレーナ機種とANT+対応のスピード/ケイデンス・センサとを接続します。」つまり、歪みセンサではなく、計算によって大まかな出力を算出する機種もあるんです。

この”zPower”には互換モデルというものも存在し、それに近い値が出るということなのでしょう。実際に運動している人の記録を見ると、自転車に取り付けるパワーメーターと比較すると、場合によってかなりの差があるようです。少しでも乗る時間を増やしたい方の中でも、「トレーニングではなく、フィットネス程度」との意識を持っている方であれば、これらの機種でも構わないと思います。これらの計算で算出するタイプに関しては、出力を計測することはできないのでトレーニングの目安にする程度という用途に限定されます。

さらにあるモデルについて調べると、その機種ではケイデンスから出力を計算するらしく、そのメーカー純正アプリでは問題はあまりないようですが、ZWIFTではホイールの回転数を基準とするので数値が合いませんと書いており、”以下のトレーナはパワーメータ以外では動作しません。”ともなっているんですね。ところが本国サイトの製品カタログには「COMPATIBLE WITH ZWIFT」と表記があるわけで、これは誤表記なのかそうではないのか、結構きわどい感じがします。

しかし、”トレーニング”まして”パワートレーニング”をするならば、15秒や1分という短時間高出力のメニューも行いますから、”パワーメーター(歪みセンサ)搭載機種”がその条件になると思います。

「いやいや、オレレースには出ないし」と思うかも知れませんが、実際にトレーニングの結果がウソになるということでもあるので、余程適当に考えなければ見過ごせる範囲には無いと思います。

上記サポートページに”Zwiftにて対応する負荷自動制御トレーナ”となっているにも関わらず、実際にはパワーメーターで計測した数値と大きく乖離するという結果もありました。

慎重に選びましょう

パワーメーターを普段から使っている私からの意見としては、場合によっては正しい数値が出ませんという機種に関しては、程度と用途の問題だと思います。あくまでもトレーニングの総量を増やしたいという希望は叶えられそうですが、例えばレース等出る方にとってリザルトが伸びなかった場合や以前より走れている実感を比較した場合には、その程度の範疇には収まらなくなるでしょう。

”進歩を計測する機械がそれを正確に表示しない”ということは避けたいところです。

つまり、普段やっている勉強の内容が的外れである可能性を含む場合、実際のテスト結果によってその準備の正しさを測らなければならないわけで、本末転倒です。準備が正しく行われていることで結果に対するジャッジが出来、アプローチを変えるなどの検討が可能になります。

というわけで、ちゃんとトレーニングするにはパワーメーター搭載機種に限るでしょう。

自動負荷調整が搭載された機種が良いでしょうね。手元で10段階に切り替えるとか、それは見せかけのインタラクティブです。なおかつ、ダイレクトドライブ式ローラーが良いと思います。日本のかつ集合住宅では、タイヤ駆動式を使うことは色々なストレスを生むと思います。家族や周囲の家庭に気を使いながらトレーニングするのは健康的ではありません。

となると、
 Wahoo KICKR
 Tacx Smart Neo
 Tacx Flux Smart
 Elite DRIVO
 Elite DIRETO
の5機種に絞られました。

上記5機種に関して、自転車に装着したパワーメーターと精度の比較をしている動画等をチェックした所、カタログ通りの精度に収まっており、問題はないようです。

高い!

「インタラクティブなローラー台は高い!」
と言われることは承知の上です。

どれも10万円以上します。

でも、これらの製品はあなたが乗っているバイクやフレームより安いでしょうし、ホイールと比較すればもっと大きな差になる方もいるでしょう。

問題はどれだけ使うかですし、それぞれの価値観は様々です。

ホイールやコンポーネントへの投資によってやる気が出るのは長くて半年くらいかも知れませんし、ホイールの使用感については一ヶ月もすれば慣れてしまいます。しかし、ローラー台によるトレーニングは続ける限り自分の可能性を拡げることが出来、実際に速く走ることが出来るでしょう。

※現在のローラー台は以前より構造が複雑化し、電子機器やベルトが故障するなどの原因になることも多くなりました。実際、当店の扱いメーカーにおいても保証対象となった故障事案(異音発生等)が発生しており、実店舗で購入頂いた事から面倒な手間を避けられたケースがあります。どの代理店さんも日本国外より購入された製品へのサポートはお断りしていますので、その点をご承知下さい。