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[なぜ、私やMERIDAはそこまでこのバイクに期待をし、楽しみにしているのでしょうか?]
メリダの開発者はグラベルロードで実際に未舗装路を走行し、テストしました。そして、大きな間違いに気がついたのです。確かに太めのタイヤを装備でき、ブレーキの制動力もすばらしいし、様々なアクセサリを装着することができました。しかし、何かが違いました。
「楽しくない」
そう、楽しくなかったのです。
彼らが想像したのはこんなバイクでした。
会社が終わった二人は待ち合わせをします。もちろん乗っていくのはSILEXです。二人はその後、街を出て郊外へ向かって走り出します。目的地ははっきりとはありません。なんとなく、その時の気持ちや気分も大事にします。そして、そこで偶然に出会った自然を楽しみます。新緑、落ち葉、天候の変化、あらゆる要素は普段意識しない特別な価値を持っています。徐々に辺りは暗くなり、日が暮れ、遂には夜を迎えます。二人は走るのを止め、居を張り、誰もいない静かな場所でゆったりとした時間を過ごすのです。そこには最低限の明かりと火、そして親しい友人だけがいます。やがて夜はふけ、朝を迎えます。簡単な朝食を摂ったあと、また元の街へ帰ります。しかし、同じ街のようでどこか新鮮な朝。昨日まで抱えていた沢山のストレスや心の汚れは自然の中で洗い流され、また新しい一日を送る意欲が出てきます。
[マウンテンバイカーが楽しめるロードバイクでもある]
マウンテンバイカーがよく言う 「やっぱり、マウンテンバイクに乗ってる時の方が楽しい」という言葉は、まさにマウンテンバイクが持つ魅力を根底で支えており、乗る人の楽しみ方もそれに基づいています。SILEXを楽しいと感じるライダーはこんなライダーです。
[シクロクロスよりも楽しい]
ロードバイカーが言う「シクロクロスは楽しい」という感覚、それもSILEXにつながっています。同じ感覚だろうと思います。SILEXではレースバイクであるシクロクロス車よりも安定性が高く、より巡航がし易く、そして姿勢がラクで、体に負担をかけず下ハンを握って安全に下ることが出来るでしょう。レース以外が目的であるのに、シクロクロスを買うというのはミスマッチでもあります。
バイクで競い合うのではなく、自然と共存し、新しい生活スタイルを楽しむ道具にすることこそ、SILEXを開発したきっかけであり、ドイツで最もトレンドになっているリッチな自転車の楽しみ方なのです。
メリダの開発者はこのバイク「どんなジャンルで呼ぼうと自由にして構わない」と言っていました。彼らが大事にしているのはジャンルやそれありきでのコマーシャルやブランディングではなく、自分たちが求めているバイクライフであり、それを形にしたのがSILEXだからだということです。
3回に渡ってお伝えしましたSILEXの魅力をご理解いただけたでしょうか?
次回が最終回、主なバイクラインナップやアクセサリについてご紹介します。
〜 第4回に続く 〜