4センチ長い

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私が乗るサイズで比較して、SILEXはロードやシクロクロスよりホイールベースが4センチも長いんですよ
4センチですよ、すごいです。ものすごい差です。

世の中のグラベルロードバイクのほぼ全ては、ロードバイク並か、長いものでもシクロクロス並なので、SILEXより2-4センチも短くなります。ちなみに29インチマウンテンバイクより3センチほど短いです。

SILEXはヘッドチューブが長く、私が乗る47サイズで180ミリあります。そして、トップチューブ(水平換算)は550ミリを越えます。しかし、サドルの先端からステムのハンドルクランプまでの距離を測ると、私が乗るシクロクロスより1センチ短かく、ロードより3センチ短くなります。

その意味とは何でしょう?
前三角がでかいことです。これによって、バイクの重心を表すスイートスポットが広がります。大きな船と小さな船の様な差です。大きい方が自由に動いても船はフラフラしません。

特に小さいフレームサイズでは要注意
MTBでは小さい人は29インチに乗れないなんてデマが散々定着化しています。小さい人ほど相対的に重心位置が前になるので、怖さが増し前荷重しにくくなるわけですが、フロントセンターを長くすることでそれがしやすくなります。結果的にタイヤをしっかり使えるようになったり、バイクをしっかり寝かせることが出来るようになったりするのが29インチMTBなのです。バイクを信頼して荷重できるようになります。ホントですよ。

SILEXはそれと同じコンセプト
通常のロードをベースにしたグラベルロードやシクロクロスで未舗装路を走る場合、スイートスポットが狭くなり、ちょっとした拍子にハンドルバーを頭が越えやすくなります。ものすごく怖さを感じますし、実際に転倒しやすくなります。また、ヘッドチューブ長が短く、ハンドルまでの距離を同じにするにしても近くて低いになってしまいます。SILEXではその部分を総合的に判断し、ツーリングをするのにちょうどよいバイクコントロール姿勢を確保できるようにしています。ロードベースのグラベルロードは、アメリカやヨーロッパで盛んになっているグラベルロードレースへの対応がある為、レーシーに乗れないとダメだと言えますが、SILEXはツアラーを目指しているのでその枠にはいません。

コラムスペーサーゼロ
従来のロードバイクジオメトリやシクロクロスのそれでは、コラムスペーサーを2-3センチ入れる場合も少なくありませんし、トレーニングしていないライダーの場合には4センチ以上必要なケースもあります。それはライダーが低い姿勢を確保できないケースやシクロクロスなどオフロードでの安定性を確保したいがためで、それによってコラムは大きく撓み、ハンドリングを阻害します。SILEXでは全員コラムスペーサーゼロで乗れるように設計しており、フォークやフロントホイール・タイヤをより感じやすくなっています。もし、ツーリングをするのに適した姿勢をロードベースのジオメトリで実現する場合には、コラムスペーサーは満載になるでしょうが、恐らく完成車販売されている状態では3センチ程度しかないので、自転車のサイズをアップするしかなさそうでしょう。

いつでも下ハンを使える
下ハン位置が低すぎないため、誰が乗っても下ハンを握れます。「ディスクブレーキだからブラケットで下れる」というのは間違いで、あの位置で下ったら手がすっぽ抜けて危ないですし、重心位置が高すぎて操作がままなりません。下ハンじゃないと危険です。SILEXでは何のトレーニングなしに下ハンを握れるため、下りも安心して走れます。

SILEXのジオメトリを「グラベルアップライトジオメトリ」と呼びます
これが肝です。グラベルロードをファッションではなく、流行りでもありません。生活の中の自転車であり、旅の中を自転車としての文化があるのだと思います。

SILEXはそういったサイクルツーリズムに対して真摯に向き合った設計を行った結果です。

ぜひ、このバイクの持つ合理性を体感しに来て下さい。