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メリダの開発者は幾つかのグラベルロードで実際に未舗装路を走行し、テストしました。そして、大きな間違いに気がついたのです。確かに太めのタイヤを装備でき、ブレーキの制動力もすばらしいし、様々なアクセサリを装着することができました。しかし、何かが違いました。
「楽しくない」
そう、楽しくなかったのです。
メリダの開発者は皆熱心なサイクリストです。ロードのプロダクトマネージャーであるパトリックももちろんバイカホリック。彼はレースライドからツーリングまで何でも楽しみます。
そんな彼ら自身が自分たちのスタイルによって生み出したのがSILEXであり、それを使ってこんなライフスタイルを提案していますので、その動画をご覧ください。
白いヘルメットのライダーがそのパトリック。
会社が終わった二人は待ち合わせをします。もちろん乗っていくのはSILEXです。二人はその後、街を出て郊外へ向かって走り出します。なんとなく楽しいライド、その時の気持ちや気分も大事にします。そして、そこで偶然に出会った自然を楽しみます。新緑、落ち葉、天候や気候の変化、あらゆる要素は普段意識しない特別な価値を持っています。徐々に辺りは暗くなり、日は暮れ、夜を迎えます。二人は走るのを止め、居を張り、誰もいない静かな場所でゆったりとした時間を過ごすのです。そこには最低限の明かりと火、そして親しい友人だけがいます。やがて夜はふけ、朝を迎えます。簡単な朝食をとったあと、またそれぞれが住む街へと帰ります。しかし、同じ街のようでどこか新鮮な朝。昨日まで抱えていた沢山のストレスや心の汚れは自然の中で洗い流され、また新しい一日を送る気持ちを得ることが出来ました。
パトリック「この日は夜がすごく寒かった。でも、本当に楽しかった。ドイツでは都市生活者の間でこのような”マイクロアドベンチャー”が流行っていて、誰もが小さな冒険をし、自分の時間を取り戻すことを楽しんでいる。アメリカのような広すぎる国土や危険な地域では難しいだろうけど、ドイツでは可能だし、日本でも西伊豆で楽しんだよ。」
そう、彼は10月に来日した時、自らのSILEXを日本まで運び、西伊豆でのマイクロアドベンチャーを楽しんだのですよ。
これがメリダの考えるグラベルロードです。
まずレースバイクではありません。速く走ることは考えていません。SILEXにあるのは安定感と汎用性、つまりユーティリティです。
都内から若洲でも良いと思います、まずはそこから。また、日本でバイクパッキングと聞くとすぐに”キャンプ”にまで想像が及んでしまうのですが、メリダの開発者達はそうではないようです。
あなたが乗るロードバイクはレースバイクが最適なのでしょうか?
ヨーロッパ人の食や文化にも関係しているようですが、夕食はレストランで食べ、寝泊まりは野宿かB&Bなどを活用するとのこと。その方が荷物が少なくなるので走りは軽快ですし、余分な時間を使うこともないでしょ?ということ。各々でやり方や好みはありますが、私もそのほうが好きです。テント泊も嫌いじゃないですし、キャンプは好きですが、その為の時間を省略してぼーっとしたり、会話したり、自分の時間に使うのも魅力的です。
実際、食事やテント泊はそのための装備や準備を含めて、バイクパッキングのハードルを上げていると思います。もし雨が降ったら?延期しましょう(笑)まずは簡易に、楽しめる方法でスタートしてみましょう。そして慣れてきたら、更に大きな旅を企画するのも楽しめるのではないかと思います。
春が来たらSILEXでちょっとだけ旅を楽しみませんか?
SILEXはアルミフレームのモデルならば、13.9万円からです。
当店では同じアルミフレームのSILEX 400(19.9万円)の試乗車を常設していますので、実際に見て、乗って頂けます。