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昨日と今日はフィッティングが一名ずつ、お二人は正反対のタイプ
かたや筋肉質、かたや軽量タイプが、いずれもピークPWRは同じ程度でした。改善アプローチは異なりますが、やることは基本的に同じです。
これまで考えてこなかったペダリングの肝について、まずは最初の一歩というところをお話いたしました。ペダリングも何もかも、最終的には無意識に行うものです。ですが、意識してできることに限界はありますし、同じことを意識してやるより無意識に行う方が完成度は高くなり、体の各部の連動性も上がります。パワーを出そう!と思って出すパワーは長続きせず、無意識に行っていることは継続性があるということを実感したことはありませんか?
お二人ともパワーメーターをお持ちですし、自分なりにメニューを実行して…というところまではされていましたが、深い意味でのパワートレーニングには今一歩というところ。パワートレーニングにはフォームの改善とメンタルの改善が必要です。それらには関連性があります。
トレーニングワークアウトを行うことを一日単位で区切ってしまうのではなく。週単位、月単位でプランニングし、一回に行うワークアウトやレストに意味をもたせ、それをポジティブに進めていくことがさらなるステップアップには必要です。
また、ワークアウトは単にフィジカルやメンタルフィットネスを鍛えるためのものではなく、ペダリングやメンタルへ改善を求めるものでもあります。
正しいデータと正しいやり方をもとに正しいイメージをもってペダリングしなければ、強く漕げば痛みに耐えれば、強くなるにも限度があります。
低い出力を出すだけの気を抜いたペダリングのまま、ダウンストロークを強めてより高い出力を得るならば、それはそこが限界になるわけです。理想としては逆に高い出力をにおいてペーシングが可能なペダリングをダウンスケールすると低出力になる方向が良いです。
だから、力を入れようと思って踏んだ時点で負けです。じゃあ、力が入ってないのか?というと違って、例えばプロ野球選手のキャッチボールって私からみたら力強い、でも力んでない。そんな感じです。豪速球投げるぞ!と思った瞬間にNG。つまり、体全体を上手く連動させるのが大事なこと。
相手を倒してやる!と思ったパンチは空を斬り、当たらない。だから、踏むぞ!と思ってするペダリングはイメージがなく、ただのがむしゃら。むしろ、ギアを軽くして加速するイメージが欲しいです。でも、身体を固めて単に早くペダリングするのは誤り。それだと重たいギアが回せません。
まずはブラケットを正しく用いる、ハンドルを前へ押さないことです。とはいえ、ハンドルへ荷重しないわけではないし、むしろハンドルから荷重を抜こう!とは考えなくて良いです。結果的に抜けるから。
この先はフィッティングでお話できます…
当店でのフィッティング
当店でのフィッティングの目的・ゴールはラクに出力を発揮する自分を見つけることです。
フィッティングに目的を求めてくる方の多くは、「頑張っているけれどうまくいかない」という感覚を持っていると思います。思い切り頑張っているつもりなんだけど、うまくいかない、と。
例えばこんな悩みがありますか?
登りが苦手
スタミナがない
下りが怖い
向かい風で失速
コーナーリングが苦手
練習の仕方がわからない
などなど
当店ではフィッティングのほか、自転車というスポーツに関して総合的なアドバイスを行っています
現状理解
乗車姿勢改善
ペダリングフォーム改善
練習メニューへのアドバイス
目標レースやイベントの選定やアプローチ
補給計画へのアドバイス
頑張っている感覚と実際の出力は一致しない場合が多くあります
思い切り漕いでいるはずなのにスピードが上がらない、あるいはすぐに疲れてしまう、出力が頭打ちになる、それには理由があるはずです
出力をリアルタイムに見ることができれば、自分が行っている運動の結果を数字で理解することができます。そこで分かることは、自分では頑張っているようで無駄に頑張っているということです。無駄が多いのです。
フィッティングを行いながら、出力を見ることで同じ出力を楽に発揮できたり、より大きな出力を発揮できたりすることを数字で確認できます。もちろん、うまくいかないことを確認できてしまうわけですが…(笑)
フィッティングの目的は単にステムの長さやハンドル幅やサドル高を変えることではなく、”楽に出力を発揮する”という大きな目標の為に改善すべき事を理解し、受け入れ、実行することにあります。
基本料金は10800円〜/90分〜です
ブランド物のフィッティングよりも安価に設定していますが、それらより良いイメージが得られることには自信があります。大事なのは自転車の寸法ではなく、自転車という道具をどのように使うかということです。
色々なヒントを提供していくと、少なからずペダリングのイメージを掴むことが出来ると思います。それを思い出しつつ、意識を絶え間なく続け、練習を重ねて頂き、次回以降のフィッティングまでにペダリングを完成へ一歩近づけて下さい。