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先週末、長元坊バイシクルツアーズへ行って遊んできました
長元坊バイシクルツアーズは長野県上田市で飛松巌さん(通称トビー)が行っているマウンテンバイクガイドツアーです。
中央には日本最長の千曲川(信濃川)が流れ、菅平高原や美ヶ原高原の雄大な自然に囲まれている上田市は、信州の政治と文化の中心として千二百年余の歴史が脈々と流れ続けるまちです。そして、徳川の大軍を二度にわたって退けた智将・真田昌幸公や、大坂の陣での奮闘ぶりから日本一の兵(ひのもといちのつわもの)と称えれた真田幸村公ら真田氏の歴史浪漫が薫るまちでもあります。
■ 長元坊バイシクルツアーズ
http://chougenbou.com/
■ 上田市観光情報
https://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho/
ガイドツアーの中で行われる乗り方スクーリングが秀逸!
他のガイドさんも教え方は丁寧だし、親切。でも、トビーの魅力はその心と言葉の使い方。相手がどうしたいか、どうやって楽しみたいかを察し、その上で相手が快適だと感じるアプローチでマウンテンバイクの魅力を使えてくれます。
ロードバイクやグラベルバイクのツアーやスクーリングもあるんです
ロードバイクのTerra小屋やグラベルバイクツアーもあり、上田市を縦横無尽に駆け巡ります。歴史や生物の知見も豊富なトビーは、時折バイクを止めて街や自然の魅力を語ってくれるので、まさにツアー(旅行)をしているかのようで、参加者の思い出にぐっと染み込むことでしょう。
ペダルアップスタイル!
天候はやや曇りだったけれど、しっかり晴れてくれたので大満足のツアーライド。長元坊では”搬送”は基本的になく、自分の足で登って下る”ペダルアップスタイル”です。夏は暑いし、秋は多少寒いけど、でも自分の足で登って下りるのは登山のようで楽しい。目指す場所が山頂じゃなくてもいいじゃないですか?自分なりの目標に向かって走って楽しめればいいと思います。
このスタイルは搬送がなかなかできないというリソースの問題が原因で生まれた背景もあるのですが、もとを正せば、僕やトビーが楽しんできたスタイルそのものだろう!と気づいたのです。僕らは同い年で、生年月日はなんと一日違い(正確には数時間)(笑)違う場所で違う生き方をしてきたのですが、いつしかマウンテンバイクと偶然出会い、それを楽しむようになりました。
「スポーツが好きじゃなかった俺らでも一生懸命になれるスポーツがあった!」
学生の時の我々は程度の差はあれ、一般的な学校の中の体育会系が作り出す雰囲気やライフスタイルやそれを元にした流れに馴染めず生活をしていました。スポーツを観戦することはあれど、その中に入っていったり、そうなりたいという憧れは抱くことがなかったわけです。しかし、自転車という速度競争をしなくても楽しめるスポーツに出会いました。その中で自由に走ることができました。競争したい時はそればいいし、したくない時はしなくても良い、とても自由で広い許容力が自転車の魅力でした。
しかしながら、そうやって楽しいだけの自転車に乗るうちに、速さを目指す走り方に憧れを抱くようになりました。それはさきほどの”体育会系”に傾倒したわけではなく、自由さの中で自然に選択できるようになった新たな楽しみでした。
「ペダルを漕ぐのってなんて楽しいんだろう!」
だから、僕らは時を同じくして「ペダルを漕ぐのってなんて楽しいんだ!」と気づいてしまったのです(笑)ペダルをたくさん漕ぐ。時間を長くの意味もありますが、遠くへ速くという意味でもあります。そして、速いって安全で楽しい!とも感じ始めました。それが僕らの原点。だからこそのペダルアップスタイル。
楽しみ方はそれぞれ
ペダルアップスタイルを体験した人の中には「まだ登るの…」と怒り出す人も、もしかしたらいるかも知れません。スタイルはそれぞれです。搬送を使って下りだけを楽しみたいという要望もあるでしょう。しかしながら、ペダルを漕ぐ楽しさとそれに伴うスキルの向上をじわりじわりと楽しんで欲しいと思っていますし、そんな楽しみを感じていただける方が少しでも増えたら嬉しいと思います。
今回もマウンテンバイク沼に落ちた人が1人…
今回もマウンテンバイク沼に落ちてしまった方が1人いらっしゃいました(笑)。なんとこの沼、一度嵌ると抜け出すには相当苦しむようなので、どうぞお気をつけくださいね。長元坊バイシクルツアーズはその沼への近道です(笑)
ぜひ行ってみて下さい
上田市は北陸新幹線でもクルマでもアクセスが良く、距離の割に時間がかからず行くことができます。上田市はそこそこ便利でそこそこ田舎、サイズもちょうどよくて快適です。盆地なので多少暑いですが、都内にいるよりよほどマシ。700m位まで登ってしまえば、涼しくライドできますよ。