時代はディスク?

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時代はディスクなの?
そんな事を思いつつ、これを組んでいます。自分のバイクじゃありませんよ、ご注文いただいた車両です。組み慣れたリアクトなんですが、ディスクになると少々違うことがあり、いつもよりゆっくり確実に組んでいます。

自転車って組み立てると、ただ見ている以上にいろいろなインプットがあるんです。だから、「組んでみないとわからないよね」とか「組めば分かるでしょ」なんて自転車屋さんが言うのはそのためでもあります。

リムとディスク、フレーム細部の造形は結構違いますね。以前のように金属を溶接して作ってテストという世界ではなく、コンピュータで設計し、CFD解析し、3Dプリンタでモックを作って、エアトンネルでテストしてという感じなので、”煮詰め”という意味で問題がある車両は少なくなりました。

でも、僕が欲しいバイクはまたリム(笑)
またリムなんですよー。一年間リアクトに乗ってきたのですが、スクルトゥーラが乗りたくなっています。でも、ディスクじゃなくリムブレーキ仕様です。

レースライドで言えば、あと2年くらいはリム優勢だと思います。それは”パフォーマンスが高い”という意味ではなく、2年は買うなという意味でもありません。あくまで道具は使い手ありき。リムブレーキの時代のバイクに散々乗ってきた我々のような”恐竜”がスムーズにディスクブレーキ車にペダリングやフォームをフィットさせるには?というところにフォーカスした結果です。もちろん、スルーアクスルの良さや安定感もわかりますが、自分好みのフィーリングを組み合わせから得られるようになるには、まだまだパーツ類も足りないという感じです。

いずれ乗るからディスクに先乗りするかなどと考えがちですが、私はその考えではないのです。その先はその時に考えます。用途次第ですし、その時に自分が選ぶ乗り方に最適な道具をチョイスしようと思っています。

また、「今の時代から始めるならディスク一択」というのには賛成できません。なぜなら、それが必要な環境かどうかは各々違いますし、ディスクになることで容易にさわれない箇所が増えてしまうからです。メンテナンスコストも増しますし、重量も増します。それらとのトレードオフとしてご自身にどれだけメリットがあるか、です。各メーカーでの販売シェアを聞きますと、良くて10%程度のようです。やはり、私の予想は変わらず、2年後でも良くて半々かな?という感じです。

まるで全てディスクになるかのような広告をするブランドやそう言っている人もいると思いますが、そうなるとは思えません。あくまでもそのブランドが相手にするマーケットはそうなりやすく、その人の周りではマッチングが良いというだけの話でしょう。その人達はDi2の時も同じように言っていたのではないでしょうか、「もうワイヤはなくなるよ」と。

繰り返しますが、私はどっち派でもありません(笑)
どっちかに流れるんだという希望か妄想ではなく、現実的な道具としてそれぞれの方にマッチングの良い方を選択するお手伝いができれば幸いです。

どうぞ、お気軽にご相談下さい。