[E-BIKE特集] Side by Side Radioで取り上げられています

この記事は約 4 分くらいで読めます

Side by Side Radio ← 聞きたい方はここをクリック

西薗良太さんが運営しているポッドキャスト「Side by Side Radio」の第23回でE-BIKEが取り上げられていました
その中ではよく話が及ぶスポーツ車を知ってる人目線での話が主なので、「じゃあ誰向けなの?」という話がややぼやけている印象がありました。また、その中では”法改正要望”についても語られています。よく聞く話ですけど、実際には難しいでしょう。日本の規格はそのEUのものに似ており、機械的にはほぼそのままという仕様になっています。ゆえ、「日本仕様はプアだから面白くないだろう」ということは正しくありません。

EUでも25km/hを超える速度でアシストが効く車種やカテゴリーのE-BIKEはありますが、販売実績は圧倒的にライセンス不要な車種です。それはヘルメット義務化、ライセンスとナンバープレート必須ということがネックになっており、気軽に乗れないからです。日本でのE-BIKEはEUでもっとも販売されているカテゴリーと同じです。異なるのはアシスト比率とスピードセンサーの場所くらいで、あとはほぼ同じにできています。

日本でE-BIKEを使うには”この仕様じゃ意味ない”、”物足りない”ということではないと感じます。むしろ、20km/hから25km/hにかけて緩やかにアシストが切れていくので、日本仕様はアシストのオンとオフは自然に切り替わるように出来ています。ですから、むしろ漕ぎやすい印象があります。”より自転車らしい印象”があるとも言えます。

スポーツサイクルユーザーが回帰する「25km/hでのアシスト切れちゃうじゃん問題」については、そもそもそこに対応する必要性がないということだと思います。E-BIKEは”早く走るためのもの”ではなく、”楽にどこまでも走れるもの”だからです。もちろん、速度が速いコミューターとしてのニーズはありますが、現状の交通環境や法に対してフィットさせることは出来ないでしょう。何れにしても非スポーツサイクルユーザーの方が多く、その人達がメインマーケットですので、現状の規格というのは問題が少ないのだと思います。


平地では意味がないのか?
「急峻な坂道でこそ本領を発揮する」という発言もありまして、「平坦ではただの重いバイクになる」という序盤での発言もありますが、後半ではそれなりに否定されています。これはどの状況までを登りと考えるかということが発言の主体になると思いますし、ロードバイクにしっかり乗れる人の目線ということです。また、「アシストを使い慣れると切りたくなくなる」のがまさにそれという感じです。”やっぱり楽な方が良い”し、”一旦楽を味わったらそれしか使わない”のも人間です。ゆえ、「スポーツ車を乗りこなせている人であっても、使いみちはあるしとても楽しい」と発言されているのにも注目です。


誰とでも一緒に走れる魅力
重ねてこれも語られていますが、実力に差のある人同士でのサイクリングを世界で初めて実現することができる道具でもあります。ゆえ、切っても良い人は切ればよく、アシストを使いたい人は使えばよく、何れにしてもアシストが効く上限の速度設定によってトップスピードでぶっ飛ばせないのも意外とポイントです。

自転車を漕ぐことやスポーツに興味がない人を自転車に乗せる道具ではなく、”自転車であることを意識させずに”自転車で旅をできるという優れた道具だと思います。


というわけで、今私はE-BIKEが欲しくなっていますw
充電ステーションさえあれば、2−3日に渡って自転車で旅をすることも容易です。あるいは軽量な充電器があれば…。特に東京や南関東からですと、島が最高です。遠くの離島でなくても、伊豆大島や三宅島で十分に遊べます。たまには八丈島まで行ってみるのもいいでしょう。年に2-3度、島で小さな休日を過ごすってのもいいじゃないですか?

もちろん、そこにロードバイクを持っていって走っても楽しい!のはわかりますし、そうできる人もいます。ただ、その人達であっても、普段着プラスアルファの格好でハァハァせずにいくらでも走れるとなればそれはそれで別の楽しみができるだろうと思います。眺望の良いポイントが山の上にあってそこへ何度も行く事もできますし、つまらなそうなら行くだけ行ってみて引き返し、別のポイントへ向かうこともできます。これがロードバイクの場合には、”予めルートを決めて、それを完遂すべく走る”ことが必要となり、途中で景色を見る余裕が減ってしまいます。あるいはその予定を含めた場合には航続距離が短くなるでしょう。もちろん、時間がある人はいくらでも滞在可能でしょうが、1泊や日帰りで楽しむ場合でも”体力あればこそ”というスタイルから抜け出せるのがE-BIKEの魅力だと思います。