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気づきを生む
汚れた自転車は気分が良くないのですが、それ以上にトラブルに気が付きます。単にクリーニングするだけではなく、細かなトラブルの予兆に気づけるチャンスです。その意味では我々に洗車を依頼頂くことには意味があるかと思います。
今日も1件ありまして、そこからチェーンの伸びとフリーボディの緩みに気がつくことが出来ました。細かいところではボトルケージの固定ネジも少々緩んでいました。
細かい部分まで徹底して”完璧を目指す”ことがノートラブルを生むのだと思います。
洗車サービスは上に承っています
いつでもどうぞ。3240円〜です。
他、私が接客の際に説明している内容です
■ 洗車
定期的に洗い、きれいにし、トラブルがないかどうか気をつけます。わからない場合には店に持ち込むべきです。「私は○年何も起きてない」という声も時折聞きますが、むしろそういうケースが危険かもしれません。つまり、気づいていないだけという可能性がああります。洗う場合には水が入り込みますから、組み上げる際にはそれを前提にして消耗品のサイクルを考えたり、防水のためにグリスを多めに塗ったりします。現在は水を使わないクリーニング方法もありますので、適宜選択して下さい。
■ 部品
自転車はフレームを含めてパーツの集合体です。それ全体が消耗品であるならば、全てのパーツは徐々に消耗します。消耗品は消耗し切る前に交換すべきです。そうしないと、壊れてしまいます。つまり、フレームからホイールまで全てです。それらが破壊する場合に関しては、運が悪いとか、怪力なのではなく、単に”使いすぎ”であることも少なくないでしょう。実際、我々ショップオーナーやプロのレーサーは頻繁にパーツやフレームを変更しますので、トラブルを多く生む人は極稀にしかいないのではないでしょうか。様々なパーツを選択する場合には、そういった交換タイミングと運用コストを考慮して選ぶほうが良いと思います。部位によりますが、高いパーツにするなら安いパーツを頻繁に替えるほうが良いかも知れません。その意味で105クラスは単品で買いやすい価格になっていますから、ケチらず替える法が良いと思います。105クラスをばらして直すより買い替えたほうがコストは安いです。それ以上のクラスに関しては使用できる時間が長くなると思いますが、アルテグラ以上のクラスがレーシングコンポーネントであるならば、使用者の走行量が増えることを考慮すると、実際には105クラスと同じくらいの時間単位で交換が必要になることでしょう。
■ ブレーキ
ブレーキシューのクリーニングは頻繁に。特に雨上がりや200キロ程度以上走った後には毎回します。一度に100キロ以上場合にも極力行います。月に一度は見ます。ブレーキシューは半分近く使ったらすぐに交換します。
■ チェーン
万全を期すなら3000〜4000キロで交換、ギリギリで5000キロまでです。ただ、すり減ったカセットやチェーンリングを使う場合、あるいはそれに汚れが重なると、それ以下の距離でチェーンの摩耗が進むケースがあります。私は最低限1回/月は洗っています。洗う場合には徹底して完全にキレイにし、用途を考えてオイルの種類や量を選びます。ちなみに、シマノが”最高の性能を維持する場合に”と前置きするとチェーン2回交換でスプロケット一回、スプロケット2回でチェーンリング1回の交換を目安に表現しています。あくまでも、”最高の性能を維持するには”ですが、そのためには決して大げさではないということです。
■ タイヤ
種類によって異なりますが、どんなに長くても1年はもちません。その前に劣化します。ゆえ、半年くらいでの交換を推奨します。摩耗について言えば、レーシングタイヤではチェーンと同じくらいのサイクルだろうと思います。しかし、4000キロ以上もつものは稀です。劣化したタイヤはゴムが固くなり滑りやすくなるのはもちろんですが、カットしやすくなりますし、パンクするチャンスも増えます。
■ QRレバー
意外と盲点です。止めたほうが良いのは”とりあえず装着する”ことです。洗車後、輪行後、車載から下ろした後などに、”とりあえず”つけたことを忘れてそのまま乗ってしまいます。レバーの向きよりも、締め付ける強さとホイールがまっすぐはまっているかどうかの方が大事です。スルーアクスルでも一緒です。また、使いすぎたレバーも交換しましょう。締め付ける時に固いもの、あるいはガタツキがあるとか、音がするものもメンテナンスが必要です。
■ インソール
カスタムの物を含めて使用されることをおすすめします。当店ではソールスターをオススメしています。ただ、熱成形タイプは特にですが、年単位で使い続ける場合には注意が必要です。使いすぎにより劣化し、元の性能を維持できなくなっている可能性があります。