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モルテン ジェル 100(MAURTEN GEL 100)が入荷しました
「GEL 100」を開発したのは、スウェーデンに本社を置くスポーツドリンク専門の企業 Maurten AB(モルテン)。エリウド・キプチョゲやウィルソン・キプサング、モハメド・ファーラーなど、ワールドクラスのエリート陸上選手が愛用する「MAURTEN DRINK MIX(モルテンドリンクミックス)」を作っている会社です。
補給食摂取時にあるいくつかの課題
■ 摂りきれない:計算上で必要な熱量を摂取することが物理的に無理なケース
■ 胃もたれ:胃腸の強さによって異なるが、必要量を摂取しようとすると起きやすい
■ 必要量を摂取した場合のパフォーマンス低下
■ 虫歯
例えば、毎時500kcalを6時間に渡って消費する場合、ざっと計算すると必要摂取熱量は1300kcalとなります。これだけの量を摂取しないとガス欠になり、動けなくなります。またこの熱量はギリギリでの計算なので、実際には不足するだろうと思います。「いつももっと少なくしか食べていないよ」という方がいれば、それはきっといつもヘロヘロで帰宅されているのではないでしょうか?あるいはそれによって筋肉量を減らしてしまっているのではないでしょうか?途中停止してお昼ご飯を食べたりしたとしても、サイクリング全体の効率を考えると摂りきれないケースがあります。また、実際に食べるつもりで計画していても、実際にはそこまで多く食べることは少ないと思います。ちなみに、1300kcalをよくあるジェルで摂取する場合には12個必要です。つまり、30分に一個のペースでジェルを取り続ける必要があるということです。おにぎり等で摂取する場合には胃もたれを起こす可能性が高いと思いますし、胃腸に血液が集まるなどした影響でパフォーマンスは約1割以上低下するでしょう。もちろん、どれだけ遅く走っても構わないとするならば、どれだけどこで食べても良いのでしょうが、ゴールタイムを設定したり、あるいはレース等速さを要求される場合にはいつもどおり食べていてはいけません。それでも、酷暑や雨の中など厳しい環境下で計画通り補給できたケースは稀でしょうから、一定以上の強度で長時間する運動においての補給食摂取には課題が山積みだとわかります。
モルテンはヤバイです
一言で言えば、とにかくモルテンはヤバイです。ヤバいやつです。ハンパないです。これを利用して、昨年は私が真夏に8時間で170km/3500mUP/4000kcalという過酷なロードファストライドにおいて、トータル2000kcalの摂取に成功し、そのうち1280kcalをドリンクミックスから摂取しました。この間は一切地面に座って落ち着いて食べることなく、それなのにこのカロリーを摂取したわけです。しかも、全くの胃もたれや気持ち悪さもなく。
どんな時に、誰が、どれを、いつ使うの?
中身や効果はドリンクミックスと同じですが、ドリンクとジェルで使い分けをすることができるようになりました。この製品はただ使えばいいというものではありません。それは他の栄養摂取製品も同じかと思います。カロリーはただとればいいわけではありませんし、何を?いつ?だれが?摂取するかによって結果は異なります。しかし、フィジカルを鍛えるには、回復を図るには、栄養に関する知識を放置することは出来ません。ここまでの説明でヒシヒシとすごさを感じていただけている方は知識のある方かと思いますが、わからない方は是非店頭までお越しいただき、練習やレースにモルテン製品を取り入れてみて下さい。
まずモルテンドリンクミックスがどんな商品かとこんな感じです
ドリンクミックスの詳しい商品説明はこちら
そして、この度ジェルを発売しました
ジェルを使う時
■ 基本的にはドリンクが飲めない時
■ 固形が食べたい時
■ ブーストを掛けたい時
ですかね。ドリンクが飲めない場合はマラソン系では多くありそうです。ヒルクライム時にボトルなしっていう方にもいいと思いますし、ツール・ド・おきなわでボトル入れ替えたあとにもいいと思います。
半固形ですが、それが食べたい時には良いと思います。
最後のブーストですが、無酸素運動する場合には体の中で脂肪より糖質が多く燃やされます。つまり、肝臓や筋肉の中に貯蔵されている大事な糖質がグッと減ってしまうわけです。これはレースでもロングでも困ります。糖質が底をつくと疲労を激しく感じ、動けなくなるでしょう。最も効率よく燃やしても脂肪と糖質は半々ですから、糖質がない状態では脂肪を燃やすことも出来ません。具体的にはハイペース時にドリンクミックスだけで取り切れない、あるいは通常の補給だけでは足りないケースでジェルを使用すると良いでしょう。ジロでのフルームのような使い方ですね、以前書きましたけど。
モルテン ジェル100 972円(税込)/1個
単価は高いですが、他に代用がない製品ゆえ、結果を得たい、ベストを尽くしたい方の投資としては有効かと思います。なんだか効果があるのかわからないけど気分を盛り上げる程度のパーツ類と比較すれば、よほど安上がりかも知れません(笑)