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EUがE-BIKEにおいては世界で最も進んでいます。
その中ではドイツやベネルクスなど数カ国において最も普及が進んでいるのですが、そういったことになっている原因として「日本とは法律が違うからだろう?」と言われることが多いので、今回は欧州(EU)におけるE-BIKEを取り囲む状況について解説します。
欧州における電動アシスト自転車のカテゴリー分け
この表はEUにおけるE-BIKEのカテゴライズです。日本でE-BIKEというと1つしかありませんが、EUでは3つあります。この中で最も普及しているのが一番左にある時速25キロでアシストが効くPedelecです。圧倒的にこれです。
カテゴリー | Pedelec 25km/h (Pedal Electric Cycle) | Speed Pedelec 45km/h | E-BIKE |
---|---|---|---|
ペダルアシスト | 25km/hまで | 45km/hまで | なし |
ハンドスロットル | なし | なし | あり |
免許証 | 不要 | 必要(自転車道を走行不能) | 必要(自転車道を走行不能) |
ナンバープレート | 不要 | 必要 | 必要 |
ヘルメット | 不要 | 必要 | 必要 |
日本の法律では楽しくないというのは誤解
Pedelecはペデレックと呼ぶ一般的な名詞となっています。つまり、EUでは「Pedelec下さい」と言うわけです(笑)すでにロードに乗っている方は「もっとスピードを」を仰ることがありますが、現実的には利便性を損ねるのでニーズが大変少ないということです。そのPedelecは日本の法律に適合するE-BIKEとさほど変わりはありません。変わるのはアシスト比率の制限だけだと言えます。実際に乗ってみても、現状の日本国内の法律に適合させたE-BIKEは十分に楽しいものになっていますので、くれぐれも誤解なきようにお願いします。
2014年時点での状態
■ 平均年齢は65歳
■ ユーザーは年寄りか体力に自信がない人が中心
■ クロスバイクがメイン
■ ハードテールのE-MTBが少々あった
2017年時点での状態
■ 平均年齢は45歳
■ 車の代用として活躍
→ 環境に良い
→ 安価
→ 健康によい
■ インフラ環境が良化
→ 自転車道の整備
EUでも最初は「アシストなんか要らない」「楽しいの?それ」と言われたそうです。それは主に”自転車乗り”の発言でした。一方、お年寄りや体力に自信がない人にはとても良い道具に見え、その人達から徐々に普及し始めました。その人達が本来は自転車乗りの聖地だったような場所や体力のある自転車乗りしか行けなかったような場所に、次々と乗り入れるようになったそうです。
以降は徐々に”自転車乗り”も興味を示し始め、実際に乗ってみることも増えたということです。しかし、乗ってみたら「なにこれ!楽しい!!!」となり、「オレ向けのE-BIKEはどこにあるんだ?」と次々変わっていったそうです(笑)
今ではE-BIKEに最適なジオメトリのノウハウも蓄積され、E-MTBはとてもポピュラーな存在にもなっています。
現在、メリダでは3つのE-BIKEラインをもっています
ほぼフルラインナップで揃えており、そのうち徐々に日本にも導入車種を増やしていくことになるでしょう。
[Active]
■ eSPRESSO CITY
■ eSPRESSO
■ eBIG.TOUR 9./7.
[Active]
■ eBIG.NINE
■ eBIG.SEVEN
■ eNINETY.NINE
[Active]
■ eBIG.TRAIL
■ eONE-TWENTY
■ eONE-SIXTY
メリダはE-BIKEのトップブランドです
ドイツのバイクショップでは店頭にある自転車が全てE-BIKE、つまりPedelecになっています。買いに来る人がそれしか求めていないからです。なお、EUでのE-BIKE購入平均単価は3287EURO、日本円で約40万円強となっています(2016年)。お金がある人が買っているのは確かですが、それに加えて”自転車で実現できる楽しさに対しての投資額”ということです。
そのため、メリダはあらゆる車種でE-BIKEを設定し、欧州におけるトップブランドとして認識されています。この手の開発は小さなメーカーにはなかなか難しく、今後はE-BIKEのラインナップを増やせるブランドとそうでないブランドに分かれていくでしょう。
ミヤタサイクルもメリダからのノウハウを受け継ぎ、多彩なラインナップを仕掛けていきます。
E-BIKEを購入される際には、メリダ&ミヤタをご検討下さい。