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とにかく衝撃でした
Eバイクは都内の街乗りに最高の道具であった…練習以外をロードで走る気がもうしません。結論から言えば、そうとしか言えないです。
MTBではなおのこと、クロスバイクでもロードでも、私が感じていた都内走行時に感じたストレスは、東京の中心に向かえば向かうほど増し、郊外へ向かってしか走りたくないという感覚が染み付きました。
具体的には
■ 交差点でのゼロ発進
■ 再加速時
■ ブレーキの制動距離
という代表的には3つの問題がありましたが、これが見事に解消されました。
■ 交差点でのゼロ発進について
どんなに軽量なロードバイクに転がりに優れたタイヤを装着しても、ゼロ発進でクリートを装着してからスピードに乗るまでには同じくらいの時間と走行距離が必要なため、私が交差点の先頭にいる場合には緩やかに発進し、後方に停車している自動車を2−3台通過させてから、巡航速度に入るようにします。自動車同士でも信号が赤から青になる場合には交通の流れが詰まってしまうので、先頭車両にストレスがかかりますし、自転車ではなおのことでしょう。私は交通の流れ全体にストレスを与えず、自分の身を守るべくそのように走行しています。しかし、E-BIKEに関してはゼロ発進がものすごく速く、得意です。思い切り漕がなくても、一般的な加速をしていた50ccの原付きバイクと時速20キロくらいまでは同じようでしたから、驚きました。これは自動車と張り合うべくするのではなく、あくまでストレスを軽減できるという意味です。いやはや、驚きです。自転車で都内を走って信号がストレスフルでしたけど、それがかなり軽減されました。結果的に走行時の安全性がアップします。
■ 再加速時
これも先に述べたことと似ていますが、走行中に前方の自動車やあらゆる障害によって減速を強いられるケースがあると思います。時速30キロ未満で走る状況から時速20キロ未満へ減速させられると再加速が大変。だから、原則せずに右へ避け、そのまま走り抜けようとするケースも見かけますが、大変危険なケースもあります。
■ ブレーキの制動距離
時速が速ければ速いほど交通の流れには乗れるのですが、止まるための距離も長くなってしまうのが問題です。時速35キロ以上で走れることができるサイクリストはいますが、その制動距離は大変長くなります。雨天時にはなおのことです。ディスクブレーキを装着したロードならばそれも短くなるのですが、タイヤの太さに限界があります。28Cまで太くしてなお、ブレーキ自体が発揮する制動力を使い切れるとは言えません。
★まとめ★
都内で余裕を持って走行できる自転車の速度を私は30キロ前後だと思っているのですが、E-BIKEはそのスピード域での加減速に関して最高の使い勝手を誇ります。E-BIKEに関する誤解としては「時速25キロを越えると重たい自転車になる」ということがありますが、大変な誤解です。もうひとつ、「海外仕様は最高」というものもありますが、これも誤解です。日本仕様は基本的にEU仕様とさほど変わらず、むしろ時速20−24キロにかけて緩やかにアシストが減ることで時速25キロ以上でも走行する際に重さを感じることはほとんどありませんでした。ゆえ、時速28キロ前後での巡航も大きく力を使う必要はありませんでした。車重を上手に利用するのがポイントですから、これは店頭で接客時にご説明差し上げます。
都内や平坦でもE-BIKEは活きます
先日の某ポッドキャストでは「都内や関東平野でE-BIKEはあまり必要ないし、活きないだろう」と繰り返されていたのですが、私が実際に走ってみた感想を正直に申し上げると、それは想像不足か体験不足かと思います。
街乗りや通勤にディスクロードだ!とか、勘違いかウソかのどっちかです。
E-BIKEはコストパフォーマンスが大変良い
ロードでは20-30万で完成車買ってもまだホイールが要るとか、コンポがアレだとか金を使ってプライドを買うわけです。あるいはそれを完成させても体力ありきという土俵の中にいますので、楽しむには楽しくない走り方を”ある程度は”受け入れる必要があるでしょう。つまり、ロードは結構お金がかかりますし、大変。もちろん、それに迎合しない楽しみ方もありますけれど。
私はMIYATAのCRUISEのホイール、サドル、シートピラー、ブレーキ一式、シフト一式などを交換したのですが、これはそれらのパーツが余っていたからで、改めて買ったのはフォークだけです。フォークも35000円だから、しばらくしてからお小遣いで換えても良いでしょう。輪行をするなどを考えると少しでも軽いほうが有利ですが、走行するだけで言えばE-BIKEに車重はそれほど影響がありません。登坂時にはEアシストで登りますしね。
Eバイクなら、例えばMIYATAのCRUISEならば税込で約28万の完成車に少し良いタイヤとステムの角度と長さを換えたらば、それで十分であるし道具として成立し満足してしまうと思う。どんなにお金を掛けたロードバイクよりもスムーズに加速し、一般的に利用する速度域でストレスを少なくして走ることができます。
使いみちや用途に合わせた最適な道具選びとは?
”使いみちや用途に合わせて…”と言葉尻では言うものの、ユーザーさん達の目はロードバイクに向けられることが多く、そこから出られないケースもあり、結果的に世間にはロードバイクが増えています。しかしながら、そもそもロードは練習やレースの道具である前提で言えば、沢山売れているのに疑問だった自転車屋は多いはずですし、そんな声もよく聞きます。なぜ?何に使うの?と。もちろん、何に使っても自由ではあります。しかし、Eバイクがカッコよく思われれば、クールだと思われればたぶんロードが売れる数は減ると思います。
私は時速35キロ以上で走れはしますが、機材がロードバイクじゃないとそれは辛い。クロスバイクやMTBではより辛いですし、ロードであっても汗だくになってしまいます。ブレーキがディスクになってもタイヤ幅と発揮する摩擦力次第ですから、ドライならリムブレーキと制動距離は同じです。ところがEバイクならば、流れに乗るのに必要なスピードを楽に実現でき、ディスクで安定して制動できます。
街乗りや観光にはディスクロードよりE-BIKEが最高である
ロードを2台も3台も作る人は別として、他の人は台数を増やすなら用途から被らないようにするのがポイントです。私はMIYATAのCRUISEを少々アレンジしたんですが、時速30キロ未満での巡行はしやすくてスタートダッシュに強いから、まぁこれが交通の流れに乗りやすいんですよ。ストップアンドゴーにめちゃくちゃ強いので、街乗りや観光には最適です。
とにかく乗りに来てください!
街乗りする際にもっともストレスになるところをアシストがカバーしてくれます。再加速も楽なのでとにかく交通の流れにサッと乗れるのに感動しました。30年以上自転車に乗っていますが、都内を走るのがこんなに楽しいと思ったのは初めてです。橋や坂で車は加速するけど自転車は減速してしまうけど、それもありません…。そして汗を沢山かかないから冷えない…。あぁ、最高じゃないですか…