年をとったら自転車にばかり乗らないようにする

この記事は約 3 分くらいで読めます

自転車ばかり乗ることでデメリットもあります
若い人にはあまり関係がない話ですが、30代以上、特に40代以上の人にとっては関係のある話です。自転車の場合、50キロ、100キロと普通の人が走らないような距離も走ります。普通の人にそれを言えば、「まぁすごい」となるわけですけど、実はそんなにすごいフィジカルを必要としません。誰にでもできるから広い範囲の人に楽しんでもらえるのがサイクリングの良いところですが、さらに加齢を重ねた場合には自転車で使う以外の組織が抜け落ちてしまったりします。

ロコモティブシンドローム対策
自転車の場合、筋量が多くなくても結構運動できてしまいます。さきほどの長いサイクリングでも、レースでもできちゃいます。骨量が少なくても、運動中に折れたりもしません。その分、心肺機能にはしっかり負荷がかかるのは良いことですが、すごく運動した気になる(といったら誤解がありますが)のも事実です。例えば、腕立て伏せを急いでやったらハァハァします。すごく運動したというきになりがちですが、骨と筋肉に負荷を与えている時間はごくわずかです。

加齢が進んだ場合には自転車だけ乗っているとデメリットも起きてしまいます。筋量の低下と動きの質の低下は、加齢と共に進みます。それでも「自転車に乗っていればある程度筋肉つくんでしょ?」と言われるんですけど、乗り方次第ではありますが、あまり付かない場合が多くなります。

多くの方が長時間ライドをする傾向にあるので、自転車≒痩せる運動になっています。自分が持つフィジカルを少しずつ減らし、足を使わない走りをすることと思います。そうなると、骨や筋肉に過負荷を与えることは多くなく、加齢と共に減った骨量や筋肉量を補うことができなくなります。例えば、自転車で発揮できる出力に余裕があれば、つまりある程度の出力が出る人なら、筋量もある程度保持できていると思いますが、それに余裕がない状態ならば筋肉量が少ない可能性も否定できません。「以前と比較してスピードが落ちているなあ」と感じたら、そうかも知れないです。その場合、練習量をロング主体で増してしまうと、余計に痩せてしまいます。

さらには補給が不足しているケースが多いので、肝臓にあるグリコーゲンでは足りず、筋肉を分解して糖を作り出すことになります。長い時間のライドには、筋肉量を減らしてしまうという危険性があると知っておいたほうが良いと思います。

これらはレース対策ではなく、あくまで健康年齢を高めるためのポイントです。減った筋肉量をどこで補うか、維持するか、考えないといけません。ジムに通うのは良い方法ですし、ランニングやインターバル速歩も良いと思います。50メートルダッシュや縄跳びなども適切です。

自転車を元気に乗れて楽しんでいる状態では、これを読んでも実感はわかないと思いますが、実感してしまったら”時既に遅し”です。40を越えたら、自転車だけに頼らず、安心せず、除脂肪体重を増加させる別の運動をすることをおすすめします。ゆえ、その年齢以上でヒルクライム対策に体重を減らすことにもデメリットがあるということですから、気をつけてくださいね〜笑