自転車における道具感

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グリップ=操作性を左右するもの=舵である
つまり、自転車にパワーを伝えるためには脚ばかりに注目され、サドル高や足首の角度やクリートの位置には注目されます。しかし、足に力を伝えるには手も欠かせません。手放しと握っている状態ではペダリングが異なりますし、パワーも出なくなります。つまり、握り方はペダリングそのものに影響すると言っても間違いではないでしょう。

もっと注目しましょう
しかし、まったく注目されないんですよね。どの選手も同じように握っているはずはなく、野球のバットのように形状を変化させられるものではないですが、使い方は違うと思います。立ち漕ぎのモーション解析などで身体の動きをトランジションで切って説明するのを見ますが、その時に握り方が間違っていたら出来ないと思います。

納車の時に説明しますけど
私は納車の時に説明することがありますけど、ほとんどの人は家に着いた頃に忘れてるみたいです笑。楽しくてそんな事どうでもいいのが乗り始めて1年くらい。2年目からは気になることばかりになっていくものです。

基本的な握り方
基本的な握り方はあります。それがわからないと、正しいペダリングが開けません。若い方の場合にはそれがなくても成長著しいフィジカルだけで押し切ってしまいますけど、年をとってくると難しいものです。特にはマウンテンバイクやシクロクロスを筆頭にしてロードバイクでもバイクコントロールに関して影響が出ます。握りがわかっていない人にありがちなのは、立ちこぎ、下り坂、上り坂が不得意なケースです。

データも知りたい
結局、自転車はフィジカルの掘り下げに集中しすぎているんで、自転車というスポーツの運動要素はあまり盛り下げられていない感じはします。ペダリングを掘り下げているようで、日本以外ではそうでもないですしね。もちろん、優先順位はあります。ただ、フィジカルに強い人をサッカーや野球やラグビーやバスケに獲られてしまうなら、そもそも自転車に乗る際に有効な操作方法というのは解析しても良いのではないか?と思います。握力の強弱や手の大きさの違いによって、握る位置や握り方の傾向ってあると思いますしね。中村剛也のような変わった握り方の人もいると思いますし、それはそれで”試してみたい”じゃないですか?